文献

J-GLOBAL ID：201702233466684720   整理番号：17A0962057

視覚障がい者の曲折行動にかかわる音サインの誘導効果 -積雪寒冷地における視覚障がい者の単独歩行に関する研究 その4-

THE EFFECTS OF SOUND CUES ON TURNING ACTION NAVIGATION OF VISUALLY IMPAIRED PERSONS : A study on the independent travel of visually impaired persons in a cold and snowy region, Part4

著者 (2件)： 福田菜々 (北海道科学大学工学部建築学科) ,  那須聖 (東京工業大学環境・社会理工学院建築学系)
資料名： 日本建築学会計画系論文集  (Journal of Architecture and Planning (Transactions of AIJ))
巻： 82  号： 736  ページ： 1455-1465(J-STAGE)  発行年： 2017年 
JST資料番号： Y0894A  ISSN： 1340-4210  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 視覚障がい者の曲折行動にかかわる音サインの誘導効果について,積雪寒冷地における視覚障がい者の単独歩行を検証した。L字型の歩行経路を設営し,3種類の音サインを用い,4つの条件を設定し,計6日間で実験を行った。実験は,学習時間を設け,各条件での歩行をして貰い,歩行終了後にヒアリング調査を行った。その結果,1)曲がり角を明確に示すには,音色の異なる2つの音サインが聞こえるよう,交差する軸夫々に異なる定常音を用いることが有効である。音色の異なる断続音を配置すれば効果が高まる。2)周波数特性の異なる2種類の定常音を用いると,曲折後の軸の変化がわかりやすい。3)軸には2種類の連続的な定常音,曲がり角には断続音1種を配置すれば,経路上の自身の位置曲がり角や曲がる方向,直進時の身体の向きを把握しやすいく,スムースな曲折行動と直進進行に繋がる。

シソーラス用語： *視覚障害者 ,  *積雪寒冷地 ,  *連続音 ,  時間 ,  *周波数特性 ,  *音圧 ,  *音環境 ,  騒音 ,  *音色 ,  軌跡 ,  音源 ,  交差点 ,  スピーカ ,  *歩行 ,  *右折
準シソーラス用語： オリエンテーション ,  暗騒音 ,  位置関係 ,  逸脱 ,  学習時間 ,  歩行軌跡

著者キーワード (12件)： 視覚障がい者 ,  音サイン ,  曲折行動 ,  連続的な定常音 ,  断続音 ,  積雪地 ,  Blind people ,  sound cues ,  turning action ,  stationary continuous sound ,  intermittent sound ,  snowy regions

分類 (2件)： 建築環境一般  (RB02010T) ,  建築音響  (BB03080J)

引用文献 (22件)：

• 1) 福田菜々,大野隆造:音サインおよび壁の存在が直進歩行に及ぼす影響 -積雪寒冷地における視覚障がい者の単独歩行に関する研究 その1-,日本建築学会計画系論文集,第78巻,第686号,pp. 783-790, 2013.4
• 2) 福田菜々,大野隆造,那須聖:積雪路面上の直進歩行を誘導する音サインの効果 -積雪寒冷地における視覚障がい者の単独歩行に関する研究 その2-,日本建築学会計画系論文集,第79巻,第697号,pp. 659-667, 2014.3
• 3) 福田菜々, 大野隆造, 那須聖 : 音サインの差異を利用した歩行経路の提示-積雪寒冷地における視覚障がい者の単独歩行に関する研究 その3-, 日本建築学会計画系論文集, 第79巻, 第706号, pp. 2653-2660, 2014.12
• 4) 大倉元宏ほか:視覚障がい者の歩行の科学-安全で安心なひとり歩きをめざして-, コロナ社, 2014.10
• 5) 高戸仁郎,澤井元,吉浦敬,田内雅規:鳴き交わし式音響信号機の発音方式の違いとそのナビゲーション機能への影響,第24回感覚代行シンポジウム発表論文集,第24巻,pp. 131-136,1998.12

タイトルに関連する用語 (8件)： 視覚障がい者 ,  行動 ,  音 ,  サイン ,  誘導 ,  積雪寒冷地 ,  歩行 ,  研究