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J-GLOBAL ID：201702233761424791   整理番号：17A0958526

イネツトムシの薬剤防除

著者 (1件)： 加進丈二 (宮城県病害虫防除所)
資料名： 植物防疫  (Plant Protection)
巻： 71  号： 8  ページ： 521-524  発行年： 2017年08月01日 
JST資料番号： G0617A  ISSN： 0037-4091  CODEN： SHBOA  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： イチモンジセセリはイネの葉を食害し,巣の形からイネツトムシと呼ばれている。イネツトムシは直播栽培水田などで被害が目立っている。イネツトムシの育苗箱処理,水面施用,茎葉散布による防除を検討した。育苗箱施用はクロラントラニリプロール・プロベナゾール粒剤の防除効果を調査した。その結果,クロラントラニリプロール・プロベナゾール粒剤は高い防除効果が確認された。水面施用はカルタップ粒剤のイネツトムシ幼虫齢期別の効果を調査した。その結果,カルタップ粒剤は若齢幼虫に効果はあるが,中齢以上の幼虫には防除効果はなく,安定した効果は得られないと考えられた。茎葉散布は,スピネトラム水和剤,テブフェノジド水和剤,カルタップ水溶剤及びBT水和剤の効果を調査した。その結果,いずれの剤も高い効果が認められた。特にスピネトラム水和剤とBT水和剤は速効性が認められた。

シソーラス用語： *イネ ,  *セセリチョウ科 ,  防除 ,  葉面散布 ,  *殺虫剤 ,  カーバメート系殺虫剤 ,  農薬散布 ,  エステル ,  脂肪族アミン ,  チオール ,  第三アミン
準シソーラス用語： *イチモンジセセリ ,  イネツトムシ ,  育苗箱処理 ,  化学的防除 ,  茎葉散布 ,  水面施用

分類 (2件)： 害虫に対する農薬  (FB06020U) ,  稲作  (FC03020C)

物質索引 (4件)： カルタップ ,  クロラントラニリプロール ,  スピネトラム ,  テブフェノジド

引用文献 (16件)：

• 相花絵里ら(2013):北日本病虫研報 64:143~146.
• 青木 敏(1981):稲の病害虫の生態と防除(尾崎幸三郎 編),全国農村教育協会,東京,p.17~28.
• 日浦 勇(2005):海をわたる蝶,講談社,東京,283pp.(底本 日浦 勇(1973):海をわたる蝶,蒼樹書房,東京,200pp.)
• 加進丈二ら(2017):宮城古川農試報 12:81~96.
• 河野幹幸・藤井忠敬(1983):関西病虫研報 25:16~17.

タイトルに関連する用語 (1件)： 薬剤防除