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J-GLOBAL ID：201702233786523388   整理番号：17A0973424

結晶方位分布関数による銅合金板の曲げ性と深絞り性の同時予測

Simultaneous Prediction of Bendability and Deep Drawability Using Orientation Distribution Function for Copper Alloy Sheets

著者 (1件)： 井上博史 (大阪府大 大学院工学研究科)
資料名： 銅と銅合金  (Journal of Japan Institute of Copper)
巻： 56  ページ： 56-61  発行年： 2017年08月01日 
JST資料番号： S0603A  ISSN： 1347-7234  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 最近の電子機器のコネクタに使用される銅合金板には,強度の他に良好な曲げ性が求められる。筆者らは,ランダム方位のTayler因子を1と定義した規格化Tayler因子を用いて,種々の集合組織を有する面心立方金属板材の曲げ性を,結晶方位分布関数(ODF)から予測した。本研究では,X線回折を用いて測定した不完全極点図から曲げ性と深絞り性を同時に予測する方法を提案した。代表的な理想方位を用いた解析結果から,曲げ性の向上には{001}<uv0>成分が,深絞り性の向上には{111}<uw>成分が有効であることが明らかになった。Schulz反射法で測定した不完全極点図を用い,実測集合組織から曲げ性の指標であるMn値と深絞り性指標のr値の面内異方性を容易に予測できる。

シソーラス用語： コネクタ ,  *銅合金 ,  金属板 ,  板金加工 ,  *成形性 ,  変形組織 ,  *集合組織 ,  結晶方位 ,  *方位分布関数 ,  機械的性質 ,  r値【塑性歪】 ,  極点図 ,  FCC金属 ,  深絞り性 ,  曲げ特性 ,  性質 ,  比率
準シソーラス用語： 電気コネクタ ,  金属板成形 ,  曲げ性 ,  Tayler因子

分類 (2件)： 変態組織,加工組織  (WB01030N) ,  機械的性質  (WB02030U)

引用文献 (14件)：

• 金子 洋,江口立彦:銅と銅合金,50(2011),33-37.(H.Kaneko and T.Eguchi: Mater. Trans., 53(2012),1847-1851.)
• H. Takeda, A. Hibino and K. Takata : Mater. Trans., 51(2010),614-619.(竹田博貴,日比野旭,高田 健:軽金属,60(2010),231-236.)
• H.Inoue:Mater.Trans.,56(2015),61-69.(井上博史:日本金属学会誌,80(2016),13-21.)
• W. T. Lankford, S. C. Snyder and J. A. Bauscher : Trans. Am. Soc. Met., 42 (1950), 1197-1232.
• H. Inoue and T. Takasugi : Mater. Trans., 48 (2007), 2014-2022.

タイトルに関連する用語 (7件)： 結晶 ,  方位分布関数 ,  銅 ,  合金板 ,  曲げ性 ,  深絞り性 ,  予測