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J-GLOBAL ID：201702234475676711   整理番号：17A0651627

三波川変成岩の石英微細組織の研究史(1945-1980)

著者 (1件)： 原郁夫
資料名： 地質学史懇話会会報  (JAHIGEO Bulletin)
号： 48  ページ： 15-22  発行年： 2017年05月30日 
JST資料番号： F1956A  ISSN： 1345-7403  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 研究史は,後知恵によって曲げられること=歴史の修正があってはならないものである。しかし,地質情報は極めて収集しにくいものであり,後続の研究者がより有効な情報,必要な情報を常に収集出来るとは限らない。また有効な情報・必要な情報には偶然も大きく関わっている。地質学においては参照可能な情報は後知恵によって解釈を加え,活用されなければならない貴重な情報である。石英は,造山帯を構成する岩石において,最も普遍的に分布する鉱物の一つである。造山帯のテクトニクスの解明のために有効な情報を読み取ることを目的として,石英組織が研究の対象とされてきた。三波川帯における石英組織の研究は,第二次大戦後に本格的に始まり,1960年代中頃までかなりの研究者が参加した。しかし1960年代後半には衰退し,その後の研究者は少なくなった。石英のc軸ファブリックの研究成果について記述した。

シソーラス用語： *三波川帯 ,  *変成岩 ,  *石英 ,  優先配向 ,  歪速度 ,  *岩石組織 ,  片理 ,  ファブリック解析 ,  科学史
準シソーラス用語： 格子定向配列 ,  三郡変成帯

分類 (2件)： 変成岩  (DE07060A) ,  地質構造・テクトニクス  (DE04030Y)

引用文献 (50件)：

• Ave Lallement, H.G. & Carter, N. L. Am. J. Sci., 270, 218-235
• Banno, S. (1964) J. Fac. Sci. Univ. Tokyo, Sec. II, 15, 203-319
• Dieterich, J.H.(1969) Am. J. Sci. 267,155-165
• Ernst, W. G. et al.(1970) Geol. Soc. Am. Mem., 124
• Freeman, M. (2010, 鈴木聡志, 2014邦訳)『後知恵』新曜社

タイトルに関連する用語 (4件)： 三波川変成岩 ,  石英 ,  微細組織 ,  研究