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J-GLOBAL ID：201702235669413145   整理番号：17A1478573

カドミウム極低吸収品種「コシヒカリ環1号」の育成

“Koshihikari Kan No. 1”, a new rice variety with nearly cadmium-free in grains

著者 (8件)： 安部匡 (農研機構 農業環境変動研究センター) ,  倉俣正人 (農研機構 農業環境変動研究センター) ,  井倉将人 (農研機構 農業環境変動研究センター) ,  荒尾知人 (農研機構 中央農業研究センター) ,  牧野知之 (農研機構 農業環境変動研究センター) ,  春原嘉弘 (農研機構 北海道農業研究センター) ,  黒木慎 (農研機構 次世代作物開発研究センター) ,  石川覚 (農研機構 農業環境変動研究センター)
資料名： 育種学研究  (Breeding Research)
巻： 19  号： 3  ページ： 109-115(J-STAGE)  発行年： 2017年 
JST資料番号： L3581A  ISSN： 1344-7629  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 短報  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 水稲品種「コシヒカリ」を原品種として,突然変異育種法を用いて玄米カドミウム(Cd)濃度の低い実用品種の開発を進めてきた。ここでは,その成果として育成したCd極低吸収品種「コシヒカリ環1号」について,その育成経過と品種特性を報告する。本品種のCd極低吸収性形質は,根においてマンガン吸収に関わるトランスポーター遺伝子OsNRAMP5に生じた一塩基欠損に起因するものであり,この変異によりOsNRAMP5蛋白質は機能を失い,根からのCd吸収量が著しく低くなった。「コシヒカリ環1号」の出穂期,稈長,穂長,穂数,収量性,玄米品質,炊飯米の食味などの特性は,「コシヒカリ」と同等であり,実用レベルで固定していることが確認されている。「コシヒカリ」との識別性はカドミウム吸収性のみである。

シソーラス用語： *水稲 ,  新品種 ,  *作物育種 ,  *カドミウム ,  生体吸収 ,  取込 ,  玄米 ,  品質 ,  作物収量 ,  品種差 ,  遺伝子
準シソーラス用語： *コシヒカリ環1号 ,  玄米品質 ,  突然変異育種 ,  OsNRAMP5遺伝子

著者キーワード (5件)： Oryza sativa L. ,  品種育成 ,  低カドミウム ,  突然変異育種 ,  コシヒカリ

分類 (3件)： 稲作  (FC03020C) ,  作物の品種改良  (FC02030G) ,  カドミウムとその化合物  (SB05022I)

タイトルに関連する用語 (4件)： カドミウム ,  品種 ,  コシヒカリ ,  環