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J-GLOBAL ID：201702237016656965   整理番号：17A0591069

可逆的連鎖移動機構によるメタルフリーのリビングカチオン重合

著者 (3件)： 内山峰人 (名古屋大 大学院工学研究科) ,  佐藤浩太郎 (名古屋大 大学院工学研究科) ,  上垣外正己 (名古屋大 大学院工学研究科)
資料名： 日本接着学会誌  (Journal of the Adhesion Society of Japan)
巻： 53  号： 5  ページ： 179-187  発行年： 2017年05月01日 
JST資料番号： G0749A  ISSN： 0916-4812  CODEN： NSEGE7  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 文献レビュー  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 交換連鎖移動(DT)機構に基づくリビング重合系は,ラジカル重合においてはさまざまな系が報告されており,代表的な重合法として,チオエステルを可逆的な連鎖移動剤として用いた可逆的付加開裂型連鎖移動(RAFT)重合がある。本総説では,炭素カチオンの硫黄原子への高い親和性に着目して,このラジカルRAFT重合に用いられる類似のチオエステルを,カチオン重合における可逆的連鎖移動剤として用いた,DT機構によるリビングカチオン重合の開発について紹介した。本重合系は,明確な可逆的連鎖移動機構で進行する新しいリビングカチオン重合系であるのみならず,金属触媒を用いないクリーンなメタルフリーのリビングカチオン重合系として,工業的な面からもその応用が期待される。

シソーラス用語： リビングカチオン重合 ,  *連鎖移動 ,  *チオエステル ,  可逆性 ,  添加剤 ,  親和性 ,  硫黄 ,  炭素 ,  カチオン ,  金属触媒 ,  リビングラジカル重合 ,  分子設計 ,  分子構造 ,  *カチオン重合 ,  連鎖移動剤 ,  可逆的付加-フラグメンテーション連鎖移動
準シソーラス用語： 可逆的付加開裂型連鎖移動

分類 (2件)： 重合反応一般  (CG04010H) ,  高分子の反応一般  (CG03001G)

引用文献 (22件)：

• A. H. E. Müller, K. Matyjaszewski, Controlled and Living Polymerization: From Mechanisms to Materials, Wiley - VCH, Weinheim, Germany (2009).
• A. Goto, T. Fukuda, Prog. Polym. Sci., 29, 329 (2004).
• M. Miyamoto, M. Sawamoto, T. Higashimura, Macromolecules, 17, 265 (1984).
• R. Faust, J. P. Kennedy, Polym. Bull., 15, 317 (1986).
• M. Sawamoto, Prog. Polym. Sci., 25, 403 (2000).

タイトルに関連する用語 (3件)： 連鎖移動 ,  メタル ,  リビングカチオン重合