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J-GLOBAL ID:201702238085168568   整理番号:17A0040688

東日本の99箇所の大気汚染測定所で2011年3月に収集された浮遊粒子状物質中の放射性セシウム(134Csおよび137Cs)の毎時の大気中濃度のデータベース

A Database of Hourly Atmospheric Concentrations of Radiocesium (134Cs and 137Cs) in Suspended Particulate Matter Collected in March 2011 at 99 Air Pollution Monitoring Stations in Eastern Japan
著者 (9件):
資料名:
巻: 15  号:ページ: 2_1-2_12(J-STAGE)  発行年: 2015年 
JST資料番号: U0593A  ISSN: 1883-5813  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 英語 (EN)
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本研究では,東日本で2011年3月12日から23日に体系的に収集された浮遊粒子状物質(SPM;直径10μm未満のエアロゾル)における毎時の大気中134Csおよび137Csの放射能濃度の包括的データセットをまとめた。日本では,地方自治体が管理する大気質測定所でフィルタテープに自動的に採取されたサンプルを使用して,SPMの質量濃度を測定している。福島第一原子力発電所(FDNPS)での重大事故を引き起こした,2011年3月11日に発生した東日本大震災・津波の間および/またはその後東日本のほとんどのSPM測定所は測定を継続していた。そして,使用済みのフィルターテープは,日本の環境省を通じて地方自治体により首都大学東京に送られた。400箇所以上のSPM測定所の内の99箇所での毎時に採取されたSPMサンプル中の放射性核種は,Ge検出器を使用して測定された。SPMは毎時に採取されたため,2011年3月12日から23日までの放射性セシウム濃度の時系列が詳細に記述されている。この間,東日本ではいくつかの放射性プルームが観測された。したがって,これらのプルーム(各SPM測定所での各プルームにおけるピーク時間および最大放射性セシウム濃度)の正確な記述は,本研究における主な関心事であった。データが東京の研究施設によって独自に測定されたデータと一致していることを確認するために,研究施設の近くに位置するSPM測定所での3月15-16日の毎時のデータと研究施設による毎時のデータとを比較した。全浮遊粒子状物質は,異なるサンプリングシステムを備えた施設でハイボリュームエアーサンプラーを使用して採取されたけれども,データは,時系列変化および134Csおよび137Csの放射能濃度に関して非常に一貫していた。この知見は,本研究で示したデータが2011年3月の大気中の134Csおよび137Csの放射能濃度を正確に明らかにしていることを明瞭に示している。放射能測定に加えて,個々のSPMサンプルが採取された日時を特定することも信頼性の高いデータベースを作成するために同様に重要であり,また毎時SPM質量濃度の月報およびSPM記録チャートが確認のために使用された。交差汚染は,SPMスポットから接触テープの裏面までの放射性物質の並置に起因する可能性がある。この交差汚染は,ガラス繊維よりもむしろポリテトラフルオロエチレン製のフィルタテープに関して特に起こり易い。(翻訳著者抄録)
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分類 (3件):
分類
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環境の汚染及び防止  ,  原子力発電  ,  粒状物調査測定 
引用文献 (18件):
  • (1) World Health Organization. Preliminary dose estimation from the nuclear accident after 2011 Great East Japan Earthquake and Tsunami (WHO Press, Geneva, 2012).
  • (2) World Health Organization. Health risk assessment from the nuclear accident after 2011 Great East Japan Earthquake and Tsunami based on a preliminary dose estimation (WHO Press, Geneva, 2013).
  • (3) Y. Morino, T. Ohara, and M. Nishizawa, Geophys. Res. Lett. 38, L00G11; DOI: 10.1029/2011GL048689 (2011).
  • (4) R. Draxler, D. Arnold, M. Chino, S. Galmarini, M. Hort, A. Jones, S. Leadbetter, A. Malo, C. Maurer, G. Rolph, K. Saito, R. Servranckx, T. Shimbori, E. Solazzo, G. Wotawaet, J. Environ. Radioact. 139, 172 (2015).
  • (5) M. Chino, H. Nakayama, H. Nagai, H. Terada, G. Katata, and H. Yamazaki, J. Nucl. Sci. Technol. 48, 1129 (2011).
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