文献

J-GLOBAL ID：201702239219833959   整理番号：17A1112843

蒸気誘起配位子交換反応による発光性銅(I)錯体の発光調整

Emission Tuning of Luminescent Copper(I) Complexes by Vapor-Induced Ligand Exchange Reactions

著者 (5件)： HASEGAWA Tatsuya (Hokkaido Univ., Hokkaido, JPN) ,  KOBAYASHI Atsushi (Hokkaido Univ., Hokkaido, JPN) ,  OHARA Hiroki (Hokkaido Univ., Hokkaido, JPN) ,  YOSHIDA Masaki (Hokkaido Univ., Hokkaido, JPN) ,  KATO Masako (Hokkaido Univ., Hokkaido, JPN)
資料名： Inorganic Chemistry  (Inorganic Chemistry)
巻： 56  号： 9  ページ： 4928-4936  発行年： 2017年05月01日 
JST資料番号： C0566A  ISSN： 0020-1669  CODEN： INOCAJ  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： アメリカ合衆国 (USA)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： 貴金属を用いない高効率有機発光ダイオードの開発を目的とし,蒸気誘起配位子交換反応が発光性銅(Cu)(I)錯体の発光色を制御する有望な方法であることを見出した。今回,発光性単核性(Cu)(I)錯体2種(4-メチルピリジン基(4Mepy)2個およびテトラヒドロフラン(THF)1個を含む錯体(1),および4Mepy3個およびテトラヒドロフランを含まない錯体(2))を合成し,この錯体2種の固体状態における結晶構造,発光特性,および蒸気誘起配位子交換反応を検討した。室温時固体状態である(1)の発光は緑色で非常に弱いが,THFを含まない(2)は非常に明るい青緑色を発光した。粉末X線回折測定により,(1)の4Mepyの1個がTHF蒸気との蒸気誘起配位子交換によりTHFに置換した結果強い発光錯体(2)を形成することが分かった。

シソーラス用語： *配位子交換 ,  *銅錯体 ,  *光学的性質 ,  *結晶構造 ,  *可視発光スペクトル ,  熱重量分析 ,  密度汎関数法 ,  理論 ,  MLCT遷移 ,  環状エーテル ,  芳香族化合物 ,  有機リン化合物 ,  窒素複素環化合物
準シソーラス用語： *ベイポクロミズム ,  時間依存性密度汎関数法

分類 (4件)： 第11族,第12族元素の錯体  (CE01050Y) ,  錯体のルミネセンス  (BM08095R) ,  遷移金属元素(鉄族元素を除く)の錯体の結晶構造  (BK09030X) ,  その他の光学的効果  (BM08040H)

物質索引 (5件)： テトラヒドロフラン ,  4-メチルピリジン ,  トリフェニルホスフィン ,  ピリミジン ,  ピラジン

タイトルに関連する用語 (5件)： 蒸気 ,  誘起 ,  配位子交換 ,  銅 ,  錯体