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J-GLOBAL ID：201702239493616774   整理番号：17A0980061

浅海域における海洋レーダを用いた方向スペクトル推定法

著者 (2件)： 片岡智哉 (東京理科大学理工学部土木工学科) ,  永松宏 (国際航業株式会社 海洋エンジニアリンググループ)
資料名： 土木学会論文集 B2(海岸工学)(Web)  (海岸工学論文集(Web))
巻： 72  号： 2  ページ： I_1711-I_1716(J-STAGE)  発行年： 2016年 
JST資料番号： U0396A  ISSN： 1883-8944  資料種別： 会議録 (C)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 本研究では,浅海域において海洋レーダで計測されたドップラースペクトルから方向スペクトルを推定するため,深海域を対象とした既往のベイズモデルを用いた方向スペクトル推定法(BIM_deep)を浅海域にも適用可能なもの(BIM_shallow)に拡張し,数値実験により浅海域におけるBIM_shallow及びBIM_deepの推定精度を検証し,BIM_deepの適用範囲を明らかにした.海洋レーダで観測される2次散乱は,同波浪条件下であっても観測水深に依存して変化するが,BIM_shallowは観測水深に依らず方向スペクトルを精度よく推定できる.一方,BIM_deepによる方向スペクトルの推定精度は,相対水深が1以下(h/λ ≦ 1)で悪化することから,BIM_deepの適用範囲はh/λ > 1であることが示唆された.(著者抄録)

シソーラス用語： 波浪 ,  *浅水域 ,  *レーダ ,  *スペクトル ,  統計学 ,  *推定 ,  *方向 ,  実験 ,  精度 ,  水深 ,  観測 ,  散乱 ,  共鳴散乱
準シソーラス用語： 2次散乱 ,  Bayesモデル ,  BIM_shallow ,  Bragg散乱 ,  Dopplerスペクトル ,  *海洋レーダ ,  海洋波動 ,  観測水深 ,  推定精度 ,  数値実験 ,  浅海域 ,  方向スペクトル ,  *方向スペクトル推定法

著者キーワード (4件)： shallow-water wave ,  directional spectrum ,  Bayesian inversion ,  high frequency radar

分類 (2件)： 波浪,潮流  (DC06040R) ,  レーダ  (ND13010H)

引用文献 (8件)：

• 1) Mitsuyasu, H., Tasai, F., Suhara, T., Mizuno, S., Ohkusu, M., Honda, T. and Rikiishi, K. : Observations of the directional spectrum of ocean waves using a cloverleaf buoy, J. Phys. Oceanogr., 5 (4), pp. 750-760, 1975.
• 2) 橋本典明, 三井正雄, 川口浩二, 横田雅紀, 小田圭祐, 濱野有貴 : 高精度な方向スペクトルの観測 と解析に向けた数値実験と現地観測, 土木学会論文集B2(海岸工学), 71 (2), pp. I_79-I_84, 2015.
• 3) Barrick, D. E. : Remote sensing of sea state by radar, in Remote Sensing of the Troposphere, ed. Derr. V. E., U.S. Government Printing Office, Washington. D.C., USA, 1972.
• 4) Hashimoto, N. and Tokuda, M. : A Bayesian approach for estimation of directional wave spectra with HF radar, Coast. Eng. J., 41 (02), pp. 137-149, 1999.
• 5) Hisaki, Y. : Nonlinear inversion of the integral equation to estimate ocean wave spectra from HF radar, Radio Sci., 31 (1), pp. 25-39, 1996.

タイトルに関連する用語 (3件)： 浅海域 ,  海洋レーダ ,  スペクトル推定