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J-GLOBAL ID：201702239999084169   整理番号：17A0844374

特殊鋼の進化を支えるシミュレーション技術 III.熱処理とシミュレーション 2.高周波焼入れシミュレーション(変形,残留応力)

著者 (1件)： 堀野孝 (高周波熱錬 研究開発本部)
資料名： 特殊鋼  (Special Steel)
巻： 66  号： 4  ページ： 20-23  発行年： 2017年07月01日 
JST資料番号： F0349A  ISSN： 0495-7644  CODEN： TOKSA  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 高周波焼入れで生じる熱処理変形や残留応力は,製品の最終品質や性能,後工程の切削加工コストに大きな影響を与える。そこで本稿では,「磁場-熱伝達-金属組織-弾塑性(応力/ひずみ)」の連成解析を用いた高周波焼入れシミュレーションの概要と熱処理変形,残留応力の予測および活用事例について紹介した。まず,高周波焼入れシミュレーションの構成として,1)磁場解析:磁束密度,うず電流,発熱密度,2)熱伝導解析:温度,3)組織解析:金属組織,硬さ,4)弾塑性解析:応力,ひずみ量,以上4つの解析モジュールと得られる主な結果を説明した。次に,シミュレーションに必要なデータベースとして,材料特性データ(電気的特性や熱特性など)と冷却特性(熱伝導率)と,シミュレーションの活用方法(合理化・効率化など)を説明した。最後に,シミュレーションの活用事例として,焼入れ変形と残留応力の予測(ハブベアリング)と,焼入れ変形量の低減策の検討(リング部品)を紹介した。

シソーラス用語： *特殊鋼 ,  *高周波焼入 ,  熱処理 ,  変形 ,  残留応力 ,  *熱処理欠陥 ,  *計算機シミュレーション ,  電磁場解析 ,  数値解析 ,  熱伝導方程式 ,  熱伝導 ,  金属組織 ,  弾塑性解析 ,  事例研究
準シソーラス用語： 材料特性 ,  熱伝導解析 ,  冷却特性

分類 (3件)： 鉄鋼材料  (WE02000W) ,  熱処理欠陥  (WC03040P) ,  計算機シミュレーション  (JE11000H)

引用文献 (6件)：

• 川嵜一博、三阪佳孝、生田文昭:熱処理、50、4、pp. 368-376、(2010)
• 堀野孝、生田文昭:エレクトロヒート、141、pp.47-52、(2005)
• Inoue, T.、Arimoto, K. and Ju, D. Y.: Proc. 1st Int. Quenching and Control of Distortion、ASM International、pp.205-212、(1992)
• 高橋則雄:三次元有限要素法 磁場解析技術の基礎、オーム社、(2006)
• Arimoto, K.、Horino, T.、Ikuta, F.、Jin, C.、Tamura, S. and Narazaki, M.: 1st International Conference on Distortion Engineering、Bremen、Germany、pp. 425-435、(2005)

タイトルに関連する用語 (7件)： 特殊鋼 ,  進化 ,  シミュレーション技術 ,  熱処理 ,  シミュレーション ,  高周波焼入れ ,  残留応力