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J-GLOBAL ID:201702240066084181   整理番号:17A0606135

非標識分子ビーコンと蛍光染料Hoechst 33258に基づく土壌中の水銀の高感度で選択的な定量的蛍光検出

Highly Sensitive Fluorescence Quantitative Detection of Mercury in Soil Based on Non-labeled Molecular Beacon and Fluorescent Dye Hoechst 33258
著者 (6件):
資料名:
巻: 33  号:ページ: 275-279(J-STAGE)  発行年: 2017年 
JST資料番号: G0673B  ISSN: 0910-6340  CODEN: ANSCEN  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 英語 (EN)
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土壌中の水銀の高感度で選択的な蛍光定量法が非標識分子ビーコン(MB),多重T-TミスマッチのssDNA一本鎖核酸(ssDNA),及び蛍光染料Hoechst 33258を利用して開発された。本分析法で,MBの円形構造がssDNAに対して相補的であるように設計され,MBの幹がC-G塩基対として完璧に設計され,MBの両末端がいかなる蛍光体,又は消光剤によっても修飾されない。Hg2+の不在下で,Hoechst 33258とMBの相互作用は非常に弱く,Hoechst 33258の蛍光シグナルが非常に低かった。Hg2+の存在下で,MBと多重T-TミスマッチのssDNAが,T-Hg2+-T配位構造によって二本鎖核酸(dsDNA)を形成し,Hoechst 33258に対する結合サイトを与える。その後,Hoechst 33258はdsDNAのA-T塩基対に結合し,Hoechst 33258の蛍光強度が顕著に強化された。かくして,Hg2+の高感度の定量的蛍光検出が実現される。この方法で,Hg2+に対する最適な定量条件は,緩衝溶液のpH8.2,インキュベーション温度の50°C,インキュベーション時間の5分,及びNaClの60mmoleL-1であった。Hoechst 33258の蛍光強度は,最適条件下で5×10-9+~400×10-9+ mol L-1の範囲のHg2+の濃度への良好な依存性を示し,相関係数は0.9943で,検出限界(3σ)は3×10-9+ mol L-1(3σ)であった。本法は大きな選択性を有し,Ca2+,Mg2+,Mn2+,Fe3+,Cu2+,Pb2+,Al3+,K+,Na+,Ni2+,Cd2+,Cr3+,SiO32-,Cl-,PO43-,NH4+,及びS2-などの土壌中の一般的なイオンは,水銀の検出を妨害しなかった。本法は大きな正確度を有し,10種の土壌の水銀に適用され,回収率は97.65~103.22%の範囲であった。また,本法は,発光のバックグランドが低く,検出速度が高速で,検出コストが低い。(翻訳著者抄録)
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分類 (3件):
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鉱物・岩石・鉱石の物理分析  ,  水銀とその化合物  ,  土壌汚染 
物質索引 (1件):
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引用文献 (33件):
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