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J-GLOBAL ID:201702240355425774   整理番号:17A1184064

発達期でのガラス化後の成熟したウシ卵母細胞の超微細構造と関連遺伝子発現に及ぼす液体ヘリウムガラス化の影響【Powered by NICT】

Effect of liquid helium vitrification on the ultrastructure and related gene expression of mature bovine oocytes after vitrifying at immature stage
著者 (8件):
資料名:
巻: 87  ページ: 91-99  発行年: 2017年 
JST資料番号: A1189A  ISSN: 0093-691X  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: オランダ (NLD)  言語: 英語 (EN)
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本研究では,ウシ未成熟卵母細胞における液体ヘリウム(LHe; 269 °C)ガラス化に起因する微細構造の変化と遺伝子発現の差異との発生可能性を検討することを目的とした。未成熟卵母細胞は無作為に三群:新鮮な卵母細胞(対照,負対照),液体窒素(LN群,陽性対照)におけるガラス化卵母細胞,および液体ヘリウム(LHe群)におけるガラス化卵母細胞に分けた。実験1では,LHe群で正常な形態,成熟,開裂,および胚盤胞の割合はLN群(87.1%vs.80.5%,51%対48%,41.7%vs.36.8%,および13%対8.5%,P<0.05)より高く,対照群(100%,73.2%,62%,39.8%)での発生率は,処理群のそれより高かった(P<0.05)。実験2では,卵母細胞はガラス化後の超微細構造レベルで種々の程度の障害を示したが,より重度の変性は,LN群,いくつかの脂質液滴の形成,ミトコンドリアの膨張,および皮質か粒の不在などで観察された。LN群と比較して,より少ない脂肪滴,比較的無傷ミトコンドリア,とクラスター化した皮質か粒はLHe群で卵母細胞の細胞質に分布していた。実験3では,p53,CDC20,Eg5,Npm2のmRNA発現レベルを,リアルタイム定量的ポリメラーゼ連鎖反応により調べた。キネシンEg5とアポトーシス遺伝子p53発現レベルの発現レベルは対照とLHe基(P<0.05)と比較してLN群の方が高かった。CDC20とNpm2発現はLNとLHe基(P>0.05)の間の有意差はなかったが,LNとLHe群でCDC20発現は対照群(P<0.05)より低く,LHe群でNpm2発現は対照群(P<0.05)より低かったが,LNと対照群(P>0.05)との間に有意な差はなかった。結論として,LHeガラス化はいくつかの小器官の超微細構造といくつかの関連遺伝子の発現に及ぼす凍結傷害の負の影響を減少させ,それによってLNガラス化に比べてウシ未成熟卵母細胞の生存率を改善した。Copyright 2017 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.【Powered by NICT】
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分類 (3件):
分類
JSTが定めた文献の分類名称とコードです
牛  ,  繁殖管理  ,  生殖器官 

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