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J-GLOBAL ID：201702241557136355   整理番号：17A0973451

焼鈍条件の違いによるひずみ硬化りん青銅板の引張圧縮特性の差異

Tension-Compression Asymmetry of Cold Rolled Phosphor Bronze Sheet Subjected to Different Annealing Treatments

著者 (2件)： 小泉隆行 (山形大 工) ,  黒田充紀 (山形大 大学院理工学研究科)
資料名： 銅と銅合金  (Journal of Japan Institute of Copper)
巻： 56  ページ： 200-204  発行年： 2017年08月01日 
JST資料番号： S0603A  ISSN： 1347-7234  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： リン青銅板は電子機器の板ばね材としての需要が高い。前報では,低温焼鈍した歪硬化リン青銅板(C5191-H)を用いて短軸引張および短軸圧縮試験を行った。本研究では,異なる焼鈍条件によって作製した歪硬化リン青銅板の引張および圧縮特性を調査した。低温焼鈍(200°C)を実施することにより納入材よりも応力レベルは全体的に低下したが,試験片切り出し方向に対する引張圧縮差異指標(SDE)は近づいた。工業材料として,一般的に利用しやすい状態である。完全焼鈍(600°C)を実施することにより圧縮側が引張側の応力レベルを終始上回り,引張圧縮特性に明確な差異が生じた。全方向において圧縮側が引張側を上回るのは,完全焼鈍条件の場合のみである。

シソーラス用語： 板ばね ,  *リン青銅 ,  *焼なまし ,  歪硬化 ,  金属組織 ,  *機械的性質 ,  引張試験 ,  一軸圧縮試験 ,  降伏応力 ,  Young率 ,  応力歪曲線 ,  応力歪特性 ,  異方性
準シソーラス用語： 焼鈍 ,  焼きなまし温度 ,  ミクロ組織【金属組織】 ,  一軸引張試験

分類 (2件)： 組織的硬化現象  (WB01020C) ,  機械的性質  (WB02030U)

引用文献 (7件)：

• 小泉隆行,黒田充紀:銅と銅合金,55(2016),27-31.
• W. A. Spitzig, R. J. Sober, and O. Richmond : Acta Metall., 23 (1975), 885-893.
• W. A. Spitzig, R. J. Sober, and O. Richmond : Metall. Trans., 7A (1976), 1703-1710.
• J. Bauschinger : Mit. Mech. -Tech. Lab. Münch., 13 (1886), 1-116.
• T. Kuwabara, Y. Kumano, J. Ziegelheim, I. Kurosaki : Int. J. Plast., 25 (2009), 1759-1776.

タイトルに関連する用語 (6件)： 焼鈍条件 ,  ひずみ硬化 ,  りん青銅 ,  引張 ,  圧縮特性 ,  差異