抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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光ディスク用半導体レーザの要件,CD,DVD用の半導体レーザディバイスの設計上の課題,及びそれを克服する技術開発の経緯について解説した。光ディスク用半導体レーザの要件は,集光性上,できるだけ短波長で単一横モードであること及び非点隔差が小さいこと,動作安定上,戻り光による雑音が小さいこと,倍速転送・書き込みのために出力が大きいこと,普及のために大量生産可能なことである。これらに対応して光ディスクの開発と関連事項についてまとめた。半導体レーザの近赤外,赤,青色への短波長化が,それぞれCD,DVD,BDの歴史と重なる。なるべく短波長でかつ信頼性が担保されるディジタル光ディスクとして最初に登場したCD用の780nmレーザの企画化は,フィリップ社とソニーで行われ,後に装置とディスクの仕様は1980年に公開されたが,大量生産に間に合わず,シャープが1982年にCDを発売した。650nm帯可視光赤色半導体レーザに用いられるInGaAlP系材料は従来の液相成長による結晶成長が困難で,この材料開発に並行してMOCVD技術が大きく進展した。