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J-GLOBAL ID:201702241713591316   整理番号:17A0658618

糖化血清アルブミンへのトルブタミド結合に対する温度の影響

Effect of Temperature on Tolbutamide Binding to Glycated Serum Albumin
著者 (5件):
資料名:
巻: 22  号:ページ: WEB ONLY  発行年: 2017年04月 
JST資料番号: U7014A  ISSN: 1420-3049  CODEN: MOLEFW  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: スイス (CHE)  言語: 英語 (EN)
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糖化プロセスは蛋白質中で起こり,血流中に還元糖が増加すると糖尿病においてその傾向は,より顕著になる。蛋白質の糖化は,結合部位から離れたところで進行しても結合特性の変化をもたらす立体配座変化を引き起こし得る。蛋白質特性の変化は,糖尿病性や非糖尿病性心血管疾患,白内障,腎機能障害,および,アルツハイマー病などの病理学的結果に関連し得る。ここでは,蛍光および紫外可視分光法を用いて,生理学的(T=309K)および炎症(T=311KおよびT=313K)状態でのスルホニル尿素薬物トルブタミド-アルブミン結合に対する糖化プロセスの影響を検討した。トリプトファニル,および,チロシル残基による血清アルブミンの修飾が,サブドメインIIAやIIIA((Sudlow 部位IやII)ならびにサブドメイン(アルブミン結合部位)IBおよびIIBにおけるアルブミンへのトルブタミド結合に影響を及ぼすことが蛍光分析により解明した。著者らは,相互作用の複合的性質(特異的および非特異的)によりアルブミンへのトルブタミドの結合を見積もった。非糖化アルブミンの高親和性部位におけるトルブタミドの会合定数Ka(Lmol-1)は,1.98~7.88×104Lmol-1ex=275nm),1.20~1.64×104Lmol-1ex=295nm)の範囲内となり,糖化プロセスに起因して,1.24~0.42×104Lmol-1 λex=275nm(T=309KおよびT=311K)に減少し,2.79×104Lmol-1 λex=275nm(T=313K),4.43~6.61×104Lmol-1 λex=295nmと増加した。温度依存性は,トルブタミドと糖化アルブミンと非糖化アルブミンとの間の疎水性相互作用におけるファンデルワールス力や水素結合の重要な役割を示唆していた。サブドメインIIAやIIIA,並びに,サブドメインIBおよびIIBににおけるアルブミンのTB結合の変化が治療効果に影響を及ぼし,蛋白質の修飾である糖化条件下(糖尿病)でのトルブタミドの輸送蛋白質への結合が,薬理学および生化学において極めて重要であり,本情報は,糖尿病患者へのり効果的な薬物療法の開発につながる可能性がある。(翻訳著者抄録)
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分類 (2件):
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代謝異常・栄養性疾患の治療  ,  糖質代謝作用薬の臨床への応用 
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