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J-GLOBAL ID：201702241786431067   整理番号：17A1908515

集水井の新たな補強工法の開発-内巻補強工法-

著者 (5件)： 浅野勇 (農業・食品産業技術総合研究機構) ,  岡村昭彦 (芦森工業) ,  五十嵐正之 (共和コンクリート工業) ,  中里裕臣 (農業・食品産業技術総合研究機構) ,  紺野道昭 (農業・食品産業技術総合研究機構)
資料名： 水と土
号： 182  ページ： 68-73  発行年： 2017年11月 
JST資料番号： S0654A  ISSN： 0287-8593  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 地すべり防止施設は,抑制工を中心に,地表水排除,地下水排除,浸食防止などの長期的な安定確保を目的とした工種がある。集水井工は,地下水排除工の一種であり,地すべり発生の誘因となるすべり面間隙水圧または地すべり土塊の地下水位上昇を抑制することを目的としている。集水井は,亜鉛メッキしたライナープレートを井戸の周辺に組み立てて井筒をつくる「ライナープレート製」と「コンクリートセグメント製」の2つの形式がある。農林水産省農村振興局では,平成26年8月に制定された「インフラ長寿化計画(行動計画)」の一環として,地すべり防止施設の長寿命化計画を,施設管理者(都道府県)が策定することとしている。本報告において,劣化した主にライナープレート製集水井を対象とした新たな補強工法である内巻補強工法を紹介する。内巻補強工法では,既設の集水井の壁を外型枠として,その内側に鋼製リングと塩化ビニール製の表面部材を組み合わせた内型枠を組み立てて,集水井の壁と表面部材の間をセメント系充填材で間詰めして一体的な井筒を形成する。

シソーラス用語： 防護施設 ,  *排水井 ,  地下水 ,  地滑り ,  維持管理 ,  鋼板 ,  矢板 ,  *建設工法 ,  *補強 ,  ポリ塩化ビニル ,  リング ,  鋼構造 ,  型枠 ,  内面
準シソーラス用語： ライナプレート ,  塩化ビニール ,  鋼製リング ,  高流動モルタル ,  *集水井 ,  地滑り防止施設 ,  長寿命化計画 ,  内巻補強工法 ,  内型枠 ,  *補強工法

分類 (2件)： 地下水流  (RC10060Q) ,  斜面安定,掘削変形  (RA03070L)

引用文献 (5件)：

• 一般社団法人斜面防災対策技術協会 (2016): 斜面対策工維持管理実施要領, p11.
• 佐藤俊典,浅野将人,桑本巧,備前信之 (2017): 「地すべり防止施設の機能保全の手引き」について, H29 農業農村工学会大会講演会講演要旨集, 94-95.
• (一社)日本鉄鋼連盟: ライナープレート設計・施工マニュアル, (一社)日本鉄鋼連盟「ライナープレート設計・施工マニュアル作成委員会
• 農林水産省 (2013): 地すべり防止施設の機能保全の手引き~抑制工編~, 平成25年6月.
• 稲葉一成,綿貫榮,沖田悟,細貝知広,羽深利昭,鈴木哲也,島本由麻,森井俊広 (2016): 長期供用中の鋼製集水井における非破壊検査による機能診断, 水土の知(農業農村工学会誌), 84(1), 41-44.

タイトルに関連する用語 (3件)： 集水井 ,  補強工法 ,  開発