抄録/ポイント：
抄録/ポイント
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近年,土圧低減を目的として,岸壁の背後にセメント固化処理土を用いる工法が増えている。セメント固化処理土は,一度固化するとその大きな剛性と強度によって大幅な土圧低減を可能とするが,抗土圧構造物背後に投入された直後にはセメント固化処理土は固化しておらず,土圧低減効果を期待できないと考えられる。昨今,セメント固化処理土が適用される構造物は長大化し,施工速度も速まっているため,固化するまでの土圧が構造物に悪影響を及ぼす可能性を高めている。そこで本研究では,固化過程下のセメント固化処理土の土圧特性を遠心模型実験によって計測し,その結果に基づいて土圧特性を考察した。その結果,固化前のスラリー状態の処理土からの土圧は大きく,固化過程と岸壁の変位量,土圧に相互の関係があることを確認した。(著者抄録)
