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J-GLOBAL ID：201702242892642600   整理番号：17A0191665

酸塩基複合化学に立脚する高機能触媒の創製

Design of High Performance Catalysts Based on Acid-Base Combination Chemistry

著者 (1件)： 石原一彰 (名古屋大 大学院工学研究科)
資料名： 有機合成化学協会誌  (Journal of Synthetic Organic Chemistry, Japan)
巻： 75  号： 2  ページ： 98-110  発行年： 2017年02月01日 
JST資料番号： F0383A  ISSN： 0037-9980  CODEN： YGKKAE  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 文献レビュー  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 生体反応において優れた機能を発揮する酵素にならい,分子量が大きい酵素の欠点を補う高機能小分子触媒を設計し,創製した。酸-塩基の非共有結合作用を利用すべく開発した酸塩基複合触媒をイオン対型(A)と酸塩基協奏型(B)に分類した。さらにA型は酸性塩型(A1)と塩基性塩型(A2),中性塩(A3)に,B型は酸塩基非共役型(B1)と共役型(B2)に分類した。それぞれの触媒を利用し,高収率でエナンチオ選択性の高い生成物を得る合成例を紹介する。酵素のような特異性を持つテーラーメイド触媒を設計するためには酵素における鍵穴となるような立体配座の工夫が求められる。

シソーラス用語： 酸塩基触媒反応 ,  機能材料 ,  酵素 ,  分子設計 ,  触媒 ,  *立体選択性 ,  *触媒反応 ,  バイオテクノロジー ,  錯体 ,  有機金属化合物 ,  立体配座
準シソーラス用語： アート錯体 ,  *エナンチオ選択性 ,  バイオミメティクス ,  高機能材料 ,  複合触媒 ,  *有機触媒反応

分類 (2件)： 触媒反応一般  (CB06080F) ,  反応の立体化学  (CF02130V)

引用文献 (59件)：

• 1) (a) M. Kanai, N. Kato, E. Ichikawa, M. Shibasaki, Synlett, 6, 1491 (2005)
• (b) K. Ishihara, A. Sakakura, M. Hatano, Synlett, 8, 686 (2007)
• (c) K. Ishihara, Proc. Jpn. Acad., Ser. B, 85, 290 (2009)
• (d) M. Shibasaki, M. Kanai, S. Matsunaga, N. Kumagai, Acc. Chem. Res., 42, 1117 (2009)
• 2) (a) A. Sakakura, K. Ishihara, Chem. Rec., 15, 728 (2015)

タイトルに関連する用語 (5件)： 酸 ,  塩基 ,  複合化 ,  触媒 ,  創製