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J-GLOBAL ID：201702244264844525   整理番号：17A0861268

融液生成による鉄系凝結材の酸化反応促進効果

Promoting Effect on Oxidation Reaction of Iron-bearing Agglomeration Agent by Melt Formation

著者 (3件)： 藤野和也 (中央大学理工学部人間総合理工学科) ,  村上太一 (東北大学大学院環境科学研究科) ,  葛西栄輝 (東北大学大学院環境科学研究科)
資料名： 鉄と鋼
巻： 103  号： 6  ページ： 348-356(J-STAGE)  発行年： 2017年 
JST資料番号： F0332A  ISSN： 0021-1575  CODEN： TEHAA  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 鉄鉱石焼結プロセスにおいて,焼結時に必要な層内温度を維持するためのコークスを減らすためには,鉄系凝結材の反応率上昇は重要である。融液を積極的に生成させることで,反応継続と反応率上昇の可能性が考えられるが,融液生成による酸化反応への影響については評価されていない。そこで本研究では,鉄鉱石焼結プロセスにおいて,鉄系凝結材の酸化熱を有効利用するため,充填層内における金属鉄粒子の酸化挙動について検討した。粒径が1~2mmの金属鉄粒子の周囲に組成を変化させた付着粉層を設けることにより,粒子表面における融液生成量と融液組成を変化させ酸化実験を行った。その結果,1)金属鉄粒子表面の付着粉層における融液生成は,付着粉層がない場合と比較して酸化反応速度および反応率上昇をもたらした。2)金属鉄の酸化反応率は,付着粉中CaO濃度が50%まではCaO濃度の上昇に伴い上昇した。しかし,CaO濃度が50%以上では反応率の上昇は認められなかった。などの結果を得た。

シソーラス用語： 鉄鉱石 ,  *焼結鉱 ,  *焼結 ,  *凝集剤 ,  コークス ,  反応速度 ,  *酸化 ,  *反応熱 ,  酸化カルシウム ,  磁鉄鉱 ,  液相
準シソーラス用語： マグネタイト ,  酸化反応 ,  反応率 ,  付着粉 ,  *有効利用 ,  融液 ,  融液生成

著者キーワード (14件)： iron ore ,  sintering ,  oxidation ratio ,  coke ,  metallic iron ,  magnetite ,  agglomeration agent ,  iron ore ,  sintering ,  oxidation ratio ,  coke ,  metallic iron ,  magnetite ,  agglomeration agent

分類 (2件)： 鉄鉱石  (WD01032B) ,  鉱石の熱処理  (UA07110L)

引用文献 (18件)：

• 1) T. Kawaguchi and M. Hara: ISIJ Int., 53(2013), 1599.
• 2) R. Lovel, K. Vining and M. Dell’Amico: Miner. Process. Extr. Metall., 116(2007), 85.
• 3) M. Fujimoto, T. Inazumi and Y. Okuno: CAMP-ISIJ, 7(1994), 143.
• 4) K. Takihira, N. Fujii and Y. Konishi: CAMP-ISIJ, 8(1995), 913.
• 5) M. Nakano, T. Yamanaka, N. Hayakawa and M. Nagabuchi: ISIJ Int., 38(1998), 16.

タイトルに関連する用語 (5件)： 融液 ,  鉄 ,  凝結材 ,  酸化反応 ,  促進