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J-GLOBAL ID:201702244571799020   整理番号:17A1738607

日本海東縁の津波とイベント堆積物

Tsunamis and possible tsunamigenic deposits along the eastern margin of the Japan Sea
著者 (5件):
資料名:
巻: 123  号: 10  ページ: 857-877  発行年: 2017年10月15日 
JST資料番号: F0528A  ISSN: 0016-7630  CODEN: CHTZA5  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 文献レビュー  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
抄録/ポイント:
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日本海東縁の沿岸域では,津波起源とされるイベント堆積物の報告が急増している。その時間-空間分布を整理し,地域間の対比と推定される波源を提示した。19~18世紀にはいくつかの歴史津波が知られ,地点数は多くないが対応するイベント堆積物が報告されている。18世紀以前は歴史記録に乏しいが,イベント堆積物から14~9世紀の間に次の4つの津波イベントの存在が示唆される-14世紀:青森~山形北部,12世紀:北海道南西部,11世紀(西暦1092年?):佐渡/新潟~山形南部,9世紀(西暦850年?):(佐渡~)山形~青森-。これらのイベントは日本海盆の地震性タービダイトにも記録されている。より古いイベント堆積物は,奥尻島や佐渡島などの離島で認められている。現時点では堆積物の起源の認定や正確な年代決定などに多くの問題が残っており,この総説が今後の問題点の解決と日本海東縁の古津波像解明の一助となることを期待する。(著者抄録)
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分類 (1件):
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堆積環境,層相 
引用文献 (90件):
  • 阿部勝征(Abe, K.), 1999, 遡上高を用いた津波マグニチュードMtの決定-歴史津波への応用-(Quantification of historical tsunamis by the Mt Scale).地震第2輯(Jour. Seismol. Soc. Japan, 2nd Ser.), 52, 369-377.
  • 相田 勇(Aida, I.), 1984, 噴火により発生する津波の見積もり-1741年渡島大島の場合-(An estimation of tsunamis generated by volcanic eruptions-the 1741 eruption of Oshima-Ohshima, Hokkaido-).地震研究所彙報(Bull. Earthq. Res. Inst.), 59, 519-531.
  • 相原淳一・駒木野智寛・大畑雅彦(Aihara, J., Komakino, T. and Ohata, M.), 2014, 山形県飛島の津波堆積層と遺跡との関係-特に考古学的な視点から-(講演要旨)(Chronologic correlation of tsunami deposits and remains in Tobishima Island, Yamagata: from an archeological viewpoint).歴史地震(Hist. Earthq., Abstr.), 29, 271p. English translation from the original written in Japanese.
  • 雨宮和夫・石丸 聡・雁沢好博・日下 哉(Amemiya, K., Ishimaru, S., Ganzawa, Y. and Kusaka, H.), 1994, 北海道南西沖地震の地盤災害(Geologic disasters induced by the Hokkaido Nansei-oki Earthquake).日本地質学会第101年学術大会見学旅行案内書(Excursion Guidebook, 101st Annu. Meet. Geol. Soc. Japan), 197-218.
  • 雨宮和夫・宮坂省吾・加藤孝幸(Amemiya, K., Miyasaka, S. and Katoh, T.), 1998, 奥尻島神威山岩屑なだれの発生年代と堆積地形(Age and depositional landform of Kamuiyama debris avalanche, Okushiri Island, Hokkaido).日本地質学会第105年学術大会演旨(105th Annu. Meet. Geol. Soc. Japan, Abstr.), 372.
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