文献

J-GLOBAL ID：201702244966083242   整理番号：17A0591065

アレンおよびジエン誘導体のリビング配位重合と精密反応性・機能性高分子への応用

著者 (2件)： 山内晃 (近畿大 分子工研) ,  冨田育義 (東京工大)
資料名： 日本接着学会誌  (Journal of the Adhesion Society of Japan)
巻： 53  号： 5  ページ： 149-156  発行年： 2017年05月01日 
JST資料番号： G0749A  ISSN： 0916-4812  CODEN： NSEGE7  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 文献レビュー  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： リビング重合法は連鎖移動,停止反応などの副反応のない理想的な高分子合成法であり,近年,イオン,ラジカル,配位重合の各々の系において数多くの報告が行われている。本稿では,各種置換アレン類のリビング配位重合の概要について述べ,これを用いた精密反応性高分子・機能性高分子,および高分子ミクロスフェア,ナノ構造体の設計・合成への応用等について解説した。アレン類のリビング配位重合により得られるポリマー中には,アレン骨格に由来する二重結合が存在しており,これを反応性の官能基として用いると,様々な高分子反応が可能である。また,様々な置換基をもつモノマーを種々の重合条件でリビング重合できることから,従来法では合成が困難な精密な機能性高分子の設計を自在に行える。

シソーラス用語： *アレン化合物 ,  *ジエン ,  *リビング配位重合 ,  反応性 ,  *機能性高分子 ,  分子構造 ,  ミクロスフェア ,  ナノ構造 ,  分子設計 ,  化学合成 ,  二重結合 ,  置換基効果 ,  官能化 ,  高分子反応 ,  単量体

分類 (2件)： 重合反応一般  (CG04010H) ,  高分子の反応一般  (CG03001G)

引用文献 (27件)：

• (a) S. Otsuka, K. Mori, F. Imaizumi, J. Am. Chem. Soc., 87, 3017 (1965). (b) idem, Eur. Polym. J., 3, 73 (1967). (c) M. Ghalamkar-Moazzam, T. L. Jacobs, J. Polym. Sci., Polym. Chem. Ed., 16, 615 (1978).
• P. Hadjiandreou, M. Julemont, P. Teyssie, Macromolecules, 17, 2455 (1984).
• (a) T. J. Deming, B. M. Novak, Macromolecules, 24, 326 (1991). (b) idem, Macromolecules, 24, 6043 (1991).
• (a) I. Tomita, Y. Kondo, K. Takagi, T. Endo, Macromolecules, 27, 4413 (1994). (b) idem, Acta Polymer., 46, 432 (1995).
• (a) K. Takagi, I. Tomita, T. Endo, Macromolecules, 31, 2779 (1998). (b)高木浩二,冨田育義,遠藤剛,高分子学会予稿集,43,1918(1994).

タイトルに関連する用語 (8件)： アレン ,  ジエン ,  誘導体 ,  リビング配位重合 ,  精密 ,  反応性 ,  機能性高分子 ,  応用