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J-GLOBAL ID：201702245032101381   整理番号：17A0681061

宮崎県椎葉村における伝統的木材利用樹種の物理的・機械的特性および耐久性評価

著者 (7件)： 内海泰弘 (九州大学大学院農学研究院) ,  椎葉康喜 (九州大学大学院農学研究院) ,  村田育恵 (九州大学大学院農学研究院) ,  安田悠子 (九州大学大学院農学研究院) ,  古賀信也 (九州大学大学院農学研究院) ,  永井智 (兵庫県立農林水産技術総合センター) ,  井上晋 (西南学院大学)
資料名： 木材学会誌  (Journal of the Japan Wood Research Society)
巻： 63  号： 2  ページ： 73-85(J-STAGE)  発行年： 2017年 
JST資料番号： F0852A  ISSN： 0021-4795  CODEN： MKZGA7  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 生活圏内の樹木を用いた伝統的な生活を維持してきた宮崎県椎葉村において,地域に生育する樹木とその木材利用に精通した4名のインフォーマントから伝統的利用樹種の木材特性について聞き取り調査した。その結果,99樹種における靭性,割裂性,狂い,割れ,耐摩耗性,硬さ,切削性,燃焼性,耐朽性についての評価を得た。木材として総合的に最も評価が高かった樹種はカヤとコウヤマキであり,イチイとケヤキが次に高い評価を得た。針葉樹は広葉樹と比べて評価の高い樹種の割合が高く,広葉樹の中では高木が低木よりも高い評価を得る樹種が多かった。これらのインフォーマントからの聞き取り調査で得られた評価と既往の文献における木材特性データで相関が認められたのは,聞き取りによる靱性,切削性,割裂性,硬さ,耐摩耗性,燃焼性それぞれと気乾密度,聞き取りによる硬さとブリネル硬さ,聞き取りによる耐朽性と耐腐朽性であった。(著者抄録)

シソーラス用語： 宮崎県 ,  *木構造 ,  構成 ,  *木材性質 ,  物理的性質 ,  機械的性質 ,  耐久試験 ,  広葉樹材 ,  針葉樹材 ,  調査
準シソーラス用語： *伝統的木造 ,  樹種構成 ,  *樹種 ,  物理特性 ,  機械特性 ,  耐久性試験 ,  聞き取り調査

著者キーワード (3件)： ethnobotany ,  wood property ,  traditional wood usage

分類 (1件)： 木材の性質・構造  (FF05020Z)

引用文献 (51件)：

• 1) 光谷拓実:法隆寺五重塔心柱の年輪年代. 奈良文化財研究所紀要 2001, 32-33(2001) .
• 2) 伊東隆夫:木と文化財. 木材学会誌 46(4) , 267-274(2000).
• 3) 布谷知夫, 中尾七重:民家の構造材の樹種. 大阪市立自然史博物館研究報告 No.40, 21-30(1986) .
• 4) 内海泰弘, 村田育恵, 椎葉康喜, 井上 晋:宮崎県椎葉村大河内集落における植物の伝統的名称およびその利用法(1) 高木. 九州大学農学部演習林報告 No.88, 45-56(2007).
• 5) 内海泰弘, 村田育恵, 椎葉康喜, 井上 晋:宮崎県椎葉村大河内集落における植物の伝統的名称およびその利用法(2) 低木. 九州大学農学部演習林報告 No.87, 51-61(2008).

タイトルに関連する用語 (6件)： 宮崎 ,  木材利用 ,  樹種 ,  物理 ,  機械的特性 ,  耐久性評価