抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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近年,自励式変換器を用いた多端子直流送電システムの既存交流電力システムへの導入が進められている。例えば,欧州において北海の洋上ウィンドファームからの電力輸送及び欧州電力システムの信頼性と安定性の向上などを目的として,複数の自励式変換器を直流送電網で相互接続する多端子直流送電システムの導入が計画されている[1].このような多端子直流送電システムの設計,解析,及び制御において,システムの動特性を記述する数式モデルを構築することは重要である。電力システムでは,従来より発電機,電力変換器,変圧器ならびに送電線などの要素毎に動特性を詳細に記述した数式モデルが存在し,電力システムの解析に供されてきた。一方,動特性の背後にある物理的なメカニズムを抽出したシンプルな数式モデルの構築も重要である。特に,多端子直流送電システムが計画段階であるため,システムの計画及び制御において物理的解釈及び系統的設計への展開が可能な数式モデルの構築が必要となる。このような観点で,他励式変換器を含む交直混在システムの数式モデルや多端子直流送電の数式モデルが報告されている。本報告では,多端子直流送電を含む交直混在システムの過渡安定性解析モデルの構築に向けて,1機の同期発電機が自励式変換器及び直流送電線を介して無限大母線と非同期連系した交直混在システムの数式モデルを導出する。なお,導出した数式モデルのシミュレーション結果は発表時に紹介する。(著者抄録)