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J-GLOBAL ID：201702246861245406   整理番号：17A1051963

CFRTPを用いた可変部分柔軟複合材

著者 (4件)： 轟章 (東京工大 工学院) ,  福田雅俊 (東京工大 工学院) ,  水谷義弘 (東京工大 工学院) ,  鈴木良郎 (東京工大 工学院)
資料名： 強化プラスチックス  (Reinforced Plastics)
巻： 63  号： 8  ページ： 387-392  発行年： 2017年08月29日 
JST資料番号： G0309A  ISSN： 0452-9685  CODEN： KYPUA  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 折り曲げて収納し,宇宙空間で自己展開する複合材料構造などで,複合材料の母材を一部シリコンゴムに変えた部分複合材料が提案された。しかし,この局所的部分は母材剛性が著しく低く,変形時には容易に曲げることが可能であったが,変形後の圧縮や曲げに対する剛性が著しく低いという欠点を有していた。そこで本研究では,形状変形時だけ部分的に柔軟構造となる可変部分柔軟構造を新たに考案し,その実現可能性を検討した。可変部分柔軟構造の概念は,炭素繊維強化熱可塑性樹脂複合材(CFRTP)を使用し,曲げ部分に通電し,抵抗加熱によってガラス転移点温度まで上昇させ軟化させるというものである。その結果,1)CFRTPの一方向材を用いて電気的,熱的異方性を利用し,繊維直交方位に電流を負荷することで局所的に低い電流で,ガラス転移温度まで加熱が可能なことを証明した。2)局所的に柔軟になったCFRTPをアクチュエータで曲げ,電流の負荷に応じて形状を変えられることを証明した。

シソーラス用語： 柔軟性 ,  *繊維強化熱可塑性プラスチック ,  *炭素繊維 ,  *ハイブリッド複合材料 ,  電気伝導 ,  抵抗加熱 ,  ガラス転移点 ,  サンドイッチ構造 ,  *ナイロン ,  可変性 ,  アクチュエータ ,  曲げ剛性 ,  弾性係数 ,  繊維配向 ,  異方性 ,  *機械的性質 ,  荷重-変形関係
準シソーラス用語： CFRTP ,  *可変部分柔軟複合材 ,  通電

分類 (3件)： 宇宙飛行体材料,航空機材料  (YH06070I) ,  強化プラスチックの成形  (YH04060J) ,  機械的性質  (YH02022L)

引用文献 (4件)：

• Akira Todoroki, Keisuke Kumagai, Ryosuke Matsuzaki Self-deployable space structure using partially-flexible CFRP with SMA wires, J. of Intelligent Material Systems and Structures, 20 (12), (2009), 1415-1424.
• 熊谷圭介,轟章,松崎亮介, 部分柔軟FRPを用いた折り曲げ式ボート構造, 強化プラスチック協会誌, 54(10), (2008), 424-432.
• http://www.toki.co.jp/biometal/
• Akira Todoroki, Miho Tanaka and Yoshinobu Shimamura, Measurement of orthotropic electric conductance of CFRP laminates and analysis of the effect on delamination monitoring with electric resistance change method, Composites Science and Technology, 62 (5), (2002), 619-628

タイトルに関連する用語 (2件)： CFRTP ,  複合材