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J-GLOBAL ID：201702248278025658   整理番号：17A1534592

Zr添加による多孔質CaFe₂O₄のガス検知特性

CO₂ SENSING PROPERTIES OF Zr-ADDED CaFe₂O₄ POWDER WITH POROUS STRUCTURE

著者 (9件)： 小畑賢次 (北九州工高専) ,  水田圭介 (北九州工高専) ,  松嶋茂憲 (北九州工高専) ,  小袋由貴 (宮崎大 大学院) ,  酒井剛 (宮崎大 工) ,  萩原英久 (九大) ,  萩原英久 (九大 大学院) ,  石原達己 (九大) ,  石原達己 (九大 大学院)
資料名： Chemical Sensors  (Chemical Sensors)
巻： 32  号： Supplement A  ページ： 93-95  発行年： 2016年03月29日 
JST資料番号： L3948A  CODEN： KAGSEU  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 短報  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： CO₂センサとしては,酸化物半導体を用いるセンサが提案されているが,感度が低いという問題がある。本研究では,ガス検知材料としてZr添加CaFe₂O₄に注目し,そのガス検知特性を調べた。Ca(NO₃)₂,Fe(NO₃)₃,Zr(OC₄H₉)₄をエタノールに溶解し,リンゴ酸を添加して前駆体を調製,得られた粉体を空気中700°Cで12時間熱処理してCaFe₂O₄粉体を調製した。ガスセンサの検知特性は,250~450°Cで測定した。ガス感度は,空気中とCO₂ガス中でのセンサ素子抵抗の比で定義した。次の結果を得た。1)感度は300°Cの操作温度で最大となる。2)5mol%Zr添加CaFe₂O₄系センサの300°Cでの感度は,純粋なCaFe₂O₄粉末から作製したセンサよりも2.5倍高い。3)5mol%Zr添加CaFe₂O₄系センサの90%応答時間は,300°Cよりも350°Cにおける方がはるかに短かい。4)CaFe₂O₄系センサは,可逆的並びに連続的にCO₂ガスに対して応答する。5)センサのCO₂ガス検知機構は,反応性CO₂吸着により引き起こされるCaFe₂O₄の電気抵抗の変化による。

シソーラス用語： *ガスセンサ ,  *二酸化炭素 ,  *多孔質体 ,  *カルシウムフェライト ,  *ジルコニウム化合物 ,  ドーピング ,  硝酸カルシウム ,  硝酸塩 ,  鉄化合物 ,  アルコラート ,  ジカルボン酸 ,  熱処理 ,  検出 ,  *ガス検出器 ,  電気抵抗 ,  *応答時間 ,  脂肪族アルコール ,  脂肪族カルボン酸 ,  第二アルコール ,  ヒドロキシ酸
準シソーラス用語： ガス検知 ,  硝酸鉄

分類 (3件)： 分析機器  (CC02020S) ,  塩  (CD01050V) ,  セラミック・陶磁器の製造  (YC03020V)

物質索引 (2件)： テトラブトキシジルコニウム(IV) ,  リンゴ酸

引用文献 (11件)：

• M. Guthier and A. Chamberland, J. Electrochem. Soc., 124, 1579-1583 (1997).
• T. Maruyama, S. Sakai and Y. Saito, Solid State Ionics, 23, 107-112 (1987).
• J. Tamaki, M. Akiyama, C. Xu, N. Miura, N. Yamazoe, Chem. Lett., 19, 1243-1246 (1990).
• T. Ishihara, K. Kometani, M. Hashida and Y. Takita, Chem. Lett., 19, 1163-1166 (1990).
• C. Xu, J. Tamaki, N. Miura and N. Yamazoe, Sensor. Actuat. B-Chem., 3, 147-155 (1991).

タイトルに関連する用語 (3件)： Zr ,  多孔質 ,  ガス検知