抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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中国では,近年気候変動政策が大きく進展し,2013-14年から2省5市で二酸化炭素排出量取引制度のパイロット事業が開始され,約70社の日系企業を含めた3千社以上の企業(総排出量13億t以上)が排出削減を義務付けられ,市場では3.7億t,84億元に上る排出権の取引が行われている。また,2017年後半から年間CO
2排出量2.6万tを超える石油化学,化学,建材,鉄鋼,非鉄金属,製紙,電力及び航空の8業種の企業約7千~8千社(総排出量30~40億t)を対象に全国的な二酸化炭素排出量取引制度を実施すべく,準備が進められている。本稿では,パイロット事業の実施状況について,日系企業に対するインタビュー調査を含めて分析した上で,今後の全国制度の制度設計とその実施に向けた課題及び我が国の気候変動政策や企業経営に対する示唆を検討する。(著者抄録)