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J-GLOBAL ID：201702249455900777   整理番号：17A1700594

対称性の破れにより活性化されたコヒーレント一重項分裂

Coherent singlet fission activated by symmetry breaking

著者 (12件)： MIYATA Kiyoshi (Kyoto Univ., Kyoto, JPN) ,  KURASHIGE Yuki (Kyoto Univ., Kyoto, JPN) ,  KURASHIGE Yuki (Inst. for Molecular Sci., Okazaki, JPN) ,  KURASHIGE Yuki (JST-PRESTO, Saitama, JPN) ,  WATANABE Kazuya (Kyoto Univ., Kyoto, JPN) ,  SUGIMOTO Toshiki (Kyoto Univ., Kyoto, JPN) ,  SUGIMOTO Toshiki (JST-PRESTO, Saitama, JPN) ,  TAKAHASHI Shota (Kyoto Univ., Kyoto, JPN) ,  TANAKA Shunsuke (Kyoto Univ., Kyoto, JPN) ,  TAKEYA Jun (Univ. Tokyo, Chiba, JPN) ,  YANAI Takeshi (Inst. for Molecular Sci., Okazaki, JPN) ,  MATSUMOTO Yoshiyasu (Kyoto Univ., Kyoto, JPN)
資料名： Nature Chemistry  (Nature Chemistry)
巻： 9  号： 10  ページ： 983-989  発行年： 2017年10月 
JST資料番号： W2267A  ISSN： 1755-4330  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： イギリス (GBR)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： 本報では,ルブレン結晶において,対称性の破れモードが介在する一重項対S₁S₀と関連三重項対T₁T₁混合状態のコヒーレント励起により,超高速一重項分裂(SF)が生じることを実証し,コヒーレントとインコヒーレントSF過程が,SFの他の重要因子,つまり分子のFranck-Condon領域と関連する円錐交差の位置を明らかにした。光起電応用では,一重項励起子が2つの三重項励起子に変換されるSFは有利な過程だが,SF動力学の十分な理解は関連ポテンシャルエネルギー面やそれらの(円錐)交差の知識を要する。過渡吸収分光法と最新量子化学計算によりSFを調べ,周知の一般的熱支援インコヒーレントチャネルに加えコヒーレントで超高速のSFチャネルを認めた。後者は,励起状態ポテンシャルエネルギー面でのSFの円錐交差が基底状態ポテンシャルエネルギー面の非常に近くに在り,またSFに必要な電子カップリングを活性化する分子間対称性の破れモードの励起のため,利用できる。

シソーラス用語： エネルギー移動 ,  *対称性の破れ ,  *活性化 ,  コヒーレンス ,  *結晶 ,  Franck-Condon因子 ,  準位交差 ,  光起電力 ,  一重項 ,  三重項 ,  励起子 ,  ポテンシャルエネルギー面
準シソーラス用語： *一重項分裂 ,  *コヒーレント ,  円錐交差 ,  過渡吸収分光法 ,  量子化学計算

分類 (5件)： 四環以上の炭素縮合多環化合物  (CF06090C) ,  芳香族化合物の結晶構造  (BK08020F) ,  分子の電子構造  (BH05010Q) ,  有機化合物の可視・紫外スペクトル(分子)  (BH06043D) ,  分光分析  (CC03012W)

物質索引 (1件)： ルブレン

タイトルに関連する用語 (4件)： 対称性の破れ ,  活性化 ,  コヒーレント ,  一重項分裂