文献

J-GLOBAL ID：201702249775258787   整理番号：17A1157344

超高速時間ドメインRaman分光法を用いた光活性黄色蛋白質における光受容の早期段階の探索

Probing the early stages of photoreception in photoactive yellow protein with ultrafast time-domain Raman spectroscopy

著者 (6件)： KURAMOCHI Hikaru (RIKEN, Wako, JPN) ,  TAKEUCHI Satoshi (RIKEN, Wako, JPN) ,  YONEZAWA Kento (Nara Inst. of Sci. and Technol., Nara, JPN) ,  KAMIKUBO Hironari (Nara Inst. of Sci. and Technol., Nara, JPN) ,  KATAOKA Mikio (Nara Inst. of Sci. and Technol., Nara, JPN) ,  TAHARA Tahei (RIKEN, Wako, JPN)
資料名： Nature Chemistry  (Nature Chemistry)
巻： 9  号： 7  ページ： 660-666  発行年： 2017年07月 
JST資料番号： W2267A  ISSN： 1755-4330  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： イギリス (GBR)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： 光活性黄色蛋白質(PYP)の光受容の早期段階における構造変化を,サブ-7-フェムト秒(fs)パルスを用いた超高速時間ドメインRaman分光法(TR-ISRS)により調べた。trans-p-クマリン酸(pCA)発色団と光異化依存的水素結合を形成することが知られているGlu46をGlnに置換したE46Q変異体および野生型PYPの双方を,TR-ISRSにより解析した。野生型PYPでは,光受容から数百fs以内に,135cm^-1の励起状態マーカーバンドの強度が劇的に低下した。一方,E46Q変異体では135cm^-1の光受容時の強度が野生型PYPよりも低かった。光受容の早期段階では発色団とその周辺残基を繋ぐ水素結合が急激に弱まり,それによってpCAがtrans体から著しく捩れたcisコンフォメーションへと変化すると結論付けた。

シソーラス用語： *細菌タンパク質 ,  高速度 ,  タイムドメイン分光法 ,  *Raman分光法 ,  分子構造 ,  フェムト秒 ,  *レーザ分光法 ,  *時間分解分光法 ,  オレフィン化合物 ,  フェノール類 ,  不飽和カルボン酸 ,  発色団 ,  パルス ,  分子間水素結合 ,  立体配座 ,  *配座転移 ,  サイクル ,  *光異性化 ,  *光活性黄色蛋白質 ,  光受容 ,  タンパク質構造 ,  フェムト秒パルス ,  タンパク質立体配座 ,  クマル酸類
準シソーラス用語： 超高速 ,  時間領域分光法 ,  Raman分光 ,  *フェムト秒分光法 ,  クマリン酸【coumaric】 ,  *立体配座変化 ,  光サイクル

分類 (3件)： 有機化合物の赤外・Ramanスペクトル(分子)  (BH06033S) ,  生物物理的研究法  (EA03020V) ,  蛋白質・ペプチド一般  (EB03010N)

タイトルに関連する用語 (7件)： ドメイン ,  Raman分光法 ,  光活性黄色蛋白質 ,  光受容 ,  早期 ,  段階 ,  探索