文献

J-GLOBAL ID：201702250011692946   整理番号：17A0412754

次亜塩素酸の炎症性濃度によるヒト血しょう蛋白質のチオール酸化とジチロシン形成【Powered by NICT】

Thiol oxidation and di-tyrosine formation in human plasma proteins induced by inflammatory concentrations of hypochlorous acid

著者 (10件)： Colombo Graziano (Department of Biosciences, Universita degli Studi di Milano, Milan, Italy) ,  Clerici Marco (Department of Biosciences, Universita degli Studi di Milano, Milan, Italy) ,  Altomare Alessandra (Department of Pharmaceutical Sciences, Universita degli Studi di Milano, Milan, Italy) ,  Rusconi Francesco (Laboratory of Neuroepigenetics, Dipartimento di Biotecnologie Mediche e Medicina Traslazionale, Centro di Eccellenza per le Malattie Neurodegenerative (CEND), Universita degli Studi di Milano, Milan, Italy) ,  Giustarini Daniela (Department of Evolutionary Biology, University of Siena, Siena, Italy) ,  Portinaro Nicola (Department of Medical Biotechnology and Translational Medicine, Clinica Ortopedica e Traumatologica, Universita degli Studi di Milano, Humanitas Clinical and Research Center, Rozzano, Milan, Italy) ,  Garavaglia Maria Lisa (Department of Biosciences, Universita degli Studi di Milano, Milan, Italy) ,  Rossi Ranieri (Department of Evolutionary Biology, University of Siena, Siena, Italy) ,  Dalle-Donne Isabella (Department of Biosciences, Universita degli Studi di Milano, Milan, Italy) ,  Milzani Aldo (Department of Biosciences, Universita degli Studi di Milano, Milan, Italy)
資料名： Journal of Proteomics  (Journal of Proteomics)
巻： 152  ページ： 22-32  発行年： 2017年 
JST資料番号： T0073A  ISSN： 1874-3919  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： オランダ (NLD)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： 本研究では,ヒト血液は炎症性濃度次亜塩素酸(HOCl)に曝露したときの血しょう蛋白質で発生している酸化損傷を評価した。特定チオール標識およびウェスタンブロット分析を用いた高分子量(HMW)蛋白質凝集体の形成を調べるために蛍光検出に結合した蛋白質チオール酸化と同様に,分析的ゲルろ過H PLCを決定した。HOClによる酸化チオール含有蛋白質は酸化還元プロテオミクスにより同定した。質量分析(MS)分析はHMW凝集体の蛋白質組成を解明するために行った。α1-アンチトリプシン,トランスサイレチン,ハプトグロビンはアルブミンの完全な酸化を引き起こすより高いHOCl濃度でチオール酸化を示した。最高HOCl濃度では,カルボニル化蛋白質とジチロシン架橋HMW蛋白質凝集体の形成も生じた。MS分析はHMW蛋白質凝集体の成分としてのフィブリノーゲン,補体C3とアポリポ蛋白質A-Iを同定した。これらの結果は,ミエロペルオキシダーゼおよびHOClが関与する炎症状態により特徴づけられるヒトの疾患と関連すると思われる。本研究では再構成ヒト血液は炎症性濃度次亜塩素酸(HOCl)に曝露したときの血しょう蛋白質に発生する酸化損傷を評価した。HOClの病態生理学的濃度はカルボニル,スルフヒドリル酸化と高分子量(HMW)蛋白質凝集体チロシン蛍光によって特性化の形成のような血しょう蛋白質の種々の修飾を誘導することができた。本論文からの新たな二種の関連側面である。最初のものは,ビオチンマレイミド誘導体化後のMALDI-TOF質量分析によるスルフヒドリル酸化を受ける低豊度蛋白質を同定することに構成されている。このアプローチは,HOCl-誘導酸化を受けた三低発現蛋白質を示唆している:トランスチレチン,α1-アンチトリプシンとハプトグロビン。添加では,HOCl曝露した後に形成されるHMW蛋白質凝集体を解析した。これらの凝集体はカルボニル化,内and/or分子間ジチロシン架橋により特性化した。SDS-PAGEゲル電気泳動からの分離後,逆相ナノスケールキャピラリー液体クロマトグラフィーに結合したエレクトロスプレイタンデム質量分析を用いて,α,β,γフィブリノーゲン鎖,アポリポ蛋白質A-Iおよび補体C3のようなこれらのHMW凝集体のいくつかの蛋白質成分を同定した。特に,我々の研究はフィブリノーゲンは追加実験を用いた質量分析結果を検証するHOCl-誘導HMW蛋白質凝集体の重要な成分であるかを明らかにした。ミエロペルオキシダーゼとH OClが関与する炎症状態における疾患進行の(初期)バイオマーカーとしてカルボニル化蛋白質とジチロシン架橋HMW蛋白質凝集体を使用する可能性を評価するためにさらなる研究が必要である。Copyright 2017 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.【Powered by NICT】

シソーラス用語： SDS-PAGE ,  病態生理 ,  バイオマーカー ,  ゲル電気泳動 ,  カルボニル基 ,  フィブリノーゲン ,  タンデム質量分析 ,  *ヒト ,  MALDI-TOF MS ,  ウェスタンブロット法 ,  *血漿タンパク質 ,  アルブミン ,  プロテオミクス ,  キャラクタリゼーション ,  飛行時間法
準シソーラス用語： 蛋白質凝集体 , 【Automatic Indexing@JST】

著者キーワード (5件)： 次亜塩素酸 ,  蛋白質チオール ,  蛋白質カルボニル ,  ジチロシン ,  蛋白質凝集体

分類 (3件)： 分子構造  (EB03020Y) ,  蛋白質・ペプチド一般  (EB03010N) ,  生物学的機能  (EB03040U)

タイトルに関連する用語 (6件)： 次亜塩素酸 ,  炎症 ,  ヒト ,  血しょう蛋白質 ,  チオール酸 ,  ジチロシン