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J-GLOBAL ID:201702250368206707   整理番号:17A0045624

連続照明下のシロイヌナズナの遅咲き突然変異体に及ぼす密度効果

Density effects on late flowering mutants of Arabidopsis thaliana under continuous light
著者 (7件):
資料名:
巻: 33  号:ページ: 323-331(J-STAGE)  発行年: 2016年 
JST資料番号: L0316A  ISSN: 1342-4580  CODEN: PLBIF6  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 短報  発行国: 日本 (JPN)  言語: 英語 (EN)
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一般的に,植物成長は,高密度条件下で阻害される一方,低密度条件下では促進される。これは,「密度効果」として知られている。高密度での植物成長は,開花期促進としばしば関連している。3つの主要経路[長日(LD),ジベレリン酸(GA),および自律的/春化経路]は,開花期の制御において,重要な役割を果たすことが知られている。概日時計遺伝子,すなわち,LHY,CCA1,GIおよびELF3は,LD経路を制御する。GAIおよびFCAは,GAおよび自律経路を介してそれぞれ開花を制御する。植物サイズに及ぼす密度効果は,土壌から得る栄養素の量や,植物間の接触頻度といった,特異的因子により生じる。しかし,密度効果による,開花期の促進の基礎となる分子機構は,わかっていないままである。ここに著者らは,3つのアブラナ科植物,すなわちBrassica rapa var.nipposinica,アブラナ,およびBrassica chinensis f.honsaitaiに及ぼす密度効果を示した。これらは,連続照射(LL)下における土壌で,高密度で栽培すると,茎および葉が短くなった。短い茎および葉,並びに開花期の亢進が,モデル植物のシロイヌナズナを同様の条件下で栽培した場合に観察された。予想に反し,ethylene insensitive2(ein2)は,著者らの実験において密度効果の差異は示さなかった。高密度における開花の亢進は,大部分がgaiにより抑制されたが,gi,lhy;cca1またはfcaでは抑制されなかった。これらの結果から,開花の促進(密度効果としての)は,GA経路に依存的だが,LDまたは自律的経路には依存的でないことが示唆された。(翻訳著者抄録)
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分類 (1件):
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植物生理学一般 
物質索引 (1件):
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引用文献 (37件):
  • Akihama T (1968) Competitive ability in mutant lines of a rice variety. Japan J Breed 18: 72–74
  • Alabadí D, Oyama T, Yanovsky MJ, Harmon FG, Más P, Kay SA (2001) Reciprocal regulation between TOC1 and LHY/CCA1 within the Arabidopsis circadian clock. Science 293: 880–883
  • Alabadí D, Yanovsky MJ, Más P, Harmer SL, Kay SA (2002) Critical role for CCA1 and LHY in maintaining circadian rhythmicity in Arabidopsis. Curr Biol 12: 757–761
  • Alonso JM, Hirayama T, Roman G, Nourizadeh S, Ecker JR (1999) EIN2, a bifunctional transducer of ethylene and stress responses in Arabidopsis. Science 284: 2148–2152
  • Bleecker AB, Estelle MA, Somerville C, Kende H (1988) Insensitivity to ethylene conferred by a dominant mutation in Arabidopsis thaliana. Science 241: 1086–1089
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タイトルに関連する用語 (2件):
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