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J-GLOBAL ID：201702250491130412   整理番号：17A0949864

大気中およびアルゴン中におけるCVDダイヤモンドと高速度工具鋼の摩擦特性

Friction Characteristics Between CVD Diamond and High-Speed Tool Steel in Air and an Argon

著者 (4件)： 橋本賢樹 (福井県工技セ) ,  神田一隆 (福井工大) ,  中村健太 (東京都産業技術研究セ) ,  玉置賢次 (東京都産業技術研究セ)
資料名： 表面技術  (Journal of the Surface Finishing Society of Japan)
巻： 68  号： 8  ページ： 462-466  発行年： 2017年08月01日 
JST資料番号： G0441B  ISSN： 0915-1869  CODEN： HYGIEX  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 近年,気相合成ダイヤモンド(CVD)が,通常ダイヤモンドと異なり,真空中でも低摩擦係数を発現するとの報告がなされた。これまでの研究で,ダイヤモンドの表面の吸着酸素の関与により,ダイヤモンドを黒鉛状物質に変化させていることを確認したが,いまだ不明の部分が存在した。そこで本研究では,CVDダイヤモンドが低摩擦係数を発現する機構を調査するため,SKH51製ピンとCVDダイヤモンドプレートを用いて,大気中やアルゴン中で荷重を変えて,ピンオンブレード式の往復動式摩擦試験を行った。また,酸化処理したSKH51製と未処理のピンを用いてアルゴン中で同一の試験を行った。そして,ピンやプレートの摩擦痕の観察,摩耗粉のラマン分光分析を行った。得られた結果を以下に示す。1)大気中ではダイヤモンドが摩擦熱と酸素の関与で黒鉛状物質に変化し,低摩擦係数を発現した。2)アルゴン中では,摩擦熱と吸着酸素や酸化膜中の酸素がダイヤモンドの黒鉛状物質化に寄与し,低摩擦係数を発現した。

シソーラス用語： 気相 ,  化学合成 ,  *ダイヤモンド ,  *摩擦係数 ,  酸素 ,  吸着 ,  試験装置 ,  摩擦試験 ,  Raman分光分析 ,  高合金鋼 ,  高速度鋼 ,  大気 ,  アルゴン ,  工具鋼 ,  黒鉛組織
準シソーラス用語： *CVDダイヤモンド ,  SKH51 ,  ピンオンプレート型試験機 ,  気相合成

分類 (1件)： 気相めっき  (WC08022K)

引用文献 (19件)：

• 1)F. P. Bowden, J. E. Young ; Proc. R. Soc. A, 208, 444(1951).
• 2)S. Miyake ; J. Surf. Finish. Soc. Jpn., 47, 109(1996).
• 3)S. Miyake ; J. Surf. Sci. Soc. Jpn., 18, 348(1997).
• 4)Y. Morita, T. Shibata, T. Onodera, R. Sahnoun, M. Koyama, H. Tsuboi, N. Hatakeyama, A. Endou, H. Takaba, M. Kubo, C. A. Del Carpio, A. Miyamoto ; Jpn. J. Appl. Phys., 47, 3032(2008).
• 5)H. Guo, Y. Qi ; Modell. Simul. Mater. Sci. Eng., 18, 034008(2010).

タイトルに関連する用語 (5件)： 大気中 ,  アルゴン ,  CVDダイヤモンド ,  高速度工具鋼 ,  摩擦特性