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J-GLOBAL ID：201702250502505781   整理番号：17A0212418

カーボンナノウォールの電子状態と水素吸着

Electronic Structure of Carbon Nanowalls and Hydrogen Adsorption

著者 (4件)： 木下郁雄 (横浜市大 大学院生命ナノシステム科学研究科) ,  北幸海 (横浜市大 大学院生命ナノシステム科学研究科) ,  立川仁典 (横浜市大 大学院生命ナノシステム科学研究科) ,  橘勝 (横浜市大 大学院生命ナノシステム科学研究科)
資料名： Journal of Computer Chemistry, Japan (Web)  (Journal of Computer Chemistry, Japan (Web))
巻： 15  号： 5  ページ： 177-183(J-STAGE)  発行年： 2016年 
JST資料番号： U0127A  ISSN： 1347-3824  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 文献レビュー  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： カーボンナノウォール(CNW)の構造を透過型電子顕微鏡(TEM)で観測し,CNWの結晶子間の境界領域に折れ曲がったグラファイト構造があることがわかった。CNWの電子構造を紫外光電子分光(UPS)で測定し,高配向性グラファイト(HOPG)と比較した。HOPGと同様にCNWでも層間バンドが観測された。一方,カーボンナノチューブに見られるσ-π混成バンドが観測された。昇温脱離法(TPD)の測定から,重水素がCNWの主に境界領域に吸着することがわかった。CNWの境界領域の1つのモデルとして折れ曲がったコロネン分子を用いて水素吸着に関して第一原理計算をおこなった。オントップサイトとホローサイトどちらも折れ曲げ角が大きくなるほど水素の吸着エネルギーが大きくなった。NBO解析から吸着サイトの炭素の結合がsp²からsp³に変化するためだとわかった。(著者抄録)

シソーラス用語： *ナノ構造 ,  *電子状態 ,  *水素 ,  *吸着 ,  分子構造 ,  黒鉛組織 ,  電子構造 ,  光電子分光法 ,  重水素 ,  計算 ,  活性部位 ,  昇温脱離 ,  *炭素材 ,  *カーボンナノウォール ,  第一原理計算 ,  UPS【電子分光】
準シソーラス用語： 紫外光電子分光

分類 (3件)： 炭素とその化合物  (YB02060D) ,  物理的手法を用いた吸着の研究  (CB12043P) ,  絶縁体結晶の電子構造  (BM02070Y)

引用文献 (32件)：

• [1] J. R. Rostrup-Nielsen, Catalytic Steam Reforming Catalysis-Science and Technology Springer, Berlin, (1984).
• [2] A. C. Dillon, K. M. Jones, T. A. Bekkedahl, C. H. Kiang, D. S. Bethune, M. J. Heben, Nature, 386, 377 (1997).
• [3] A. Dalgarno, J. Chem. Soc., Faraday Trans., 89, 2111 (1993).
• [4] P. Serp and J. L. Figureueiredo, Carbon Materials for Catalysis Wiley, NewYork, (2009).
• [5] P. Ruffieux, O. Gröning, M. Bielmann, P. Mauron, L. Schlapbach, P. Gröning, Phys. Rev. B, 66, 245416 (2002).

タイトルに関連する用語 (3件)： カーボンナノウォール ,  電子状態 ,  水素吸着