抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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イノベーソンを起こす人や組織は,合理的な考え方よりも自らの直感を優先していると考えられる。本稿では,イノベーションとインセンティブ(誘因や動機づけ)の関係を契約理論の視点から捉え,イノベーションを起こす人や組織はインセンティブに反応するだけでなく,インセンティブの仕組みを積極的に利用していることを考察した。具体的には,1)契約理論のイノベーション(参加制約条件,誘因両立条件,失敗の許容とイノベーションの関係に対するエビデンス,不完備契約理論とイノベーションなど),2)ベンチャーキャピタル(VC)(イノベーションにおけるVCの重要性,VCによる投資は契約理論に適うか),3)イノベーション・日本企業・日本経済,と展開した。最後に,VC研究によって,VCがイノベーションを促す効率的なシステムであることが明らかにされてはいるが,それが唯一ということではなく,イノベーションを起こす日本独自のシステムが存在すると考えるのが自然であるとした。