抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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ブドウは,世界中で生食,ワイン,ビネガー,レーズンといった多くの用途で広く利用されてきた。世界でもっとも広く利用されているのはヨーロッパブドウであり,ヨーロッパ,西アジア~中央アジア,オーストラリア,アメリカ西海岸など多くの地域で栽培されている。しかしながら,ヨーロッパブドウは,品質はすぐれるが降雨が多い地域では病気の発生や裂果のため栽培が困難である。一方,アメリカ大陸発見後,入植者たちは比較的降雨が多いアメリカ東海岸でもブドウを育てるために,ヨーロッパブドウとアメリカ大陸原産の野生種を交雑して多くの品種を育成した。これをアメリカブドウと呼ぶ。日本では明治維新後に諸外国からブドウが導入されたが,生育期間の降雨のためにヨーロッパブドウの栽培には失敗し,アメリカブドウが生き残った。現在でも「デラウェア」など一部のアメリカブドウ品種は広く栽培されている。明治時代から新品種も多く育成され,現在の主要品種を構成している。(著者抄録)