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J-GLOBAL ID：201702251884131453   整理番号：17A1771001

2003年十勝沖地震(M8.0)による北海道地域の地震時歪み異常分布の検出

著者 (2件)： 石森健太朗 (山形大 大学院理工学研究科) ,  大園真子 (北大 大学院理学研究院 地震火山研究観測セ)
資料名： 北海道大学地球物理学研究報告(Web)  (Geophysical Bulletin of Hokkaido University (Web))
号： 80  ページ： 13-22 (WEB ONLY)  発行年： 2017年03月19日 
JST資料番号： U1216A  ISSN： 0439-3503  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 大地震の断層運動によって周辺の地殻は弾性変形を蒙るが,現代ではGEONETにより地震時の広域地殻変動についての稠密な観測結果が得られている。2003年十勝沖地震による北海道における地震時変形歪を取り上げ,これを理論歪解析結果と比較することによって異常な歪を呈する地域を抽出することを試み,さらにその原因を探った。理論分布の計算には,単純な一様無限媒質地殻モデルと観測結果の解析に基づいた十勝沖地震の一様滑り断層モデルを使用した。観測データは,GEONETの北海道における観測点163点を使用した。双方からの面積歪分布と変位ベクトル分布に対する残差を求め,残差の大きい部分を歪異常域とした。その結果,震源域周辺に現れる異常を別にして,日高山脈周辺と石狩平野周辺の2か所が異常域として抽出された。単純な断層モデルと弾性体媒質の仮定から逸脱するこれらの結果は,両地域の地下媒質が,非弾性体であるか,あるいは周辺地域とは異なる弾性パラメータを呈して媒質のコントラストを表示するものではないかという推測をもたらした。

シソーラス用語： *大地震 ,  北海道 ,  残差 ,  観測網 ,  *歪分布 ,  ベクトル ,  山岳 ,  平野 ,  地下構造
準シソーラス用語： *2003年十勝沖地震 ,  GEONET ,  石狩平野 ,  *断層モデル ,  日高山脈 ,  変位ベクトル

分類 (2件)： 測地学  (DC02000X) ,  地質構造・テクトニクス  (DE04030Y)

タイトルに関連する用語 (6件)： 2003年十勝沖地震 ,  北海道 ,  地域 ,  地震 ,  歪み ,  分布