抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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学校・博物館連携の重要性が指摘されるようになり,小・中学校学習指導要領にも,博物館や科学学習センターとの積極的な連携・協力が記されている。本研究では,三重県の理科教育において学校・博物館連携を促進することを目的として,貸出標本(教材)を開発した。貸出標本を用いる授業は,博物館の標本は使うものの,博物館ではなく学校で,博物館職員ではなく学校の授業担当教員により行われる。標本,ワークシート,指導案,教師用資料をセットした教材(貸出教材)を用いた授業を通して,教員が貸出教材を利用できるかどうかを検証し,教員が利用しやすくするための貸出方法を考案した。さらに,教材を用いた授業による児童生徒や教員の博物館に対する興味・関心の変化を分析し,以下の知見を得た;(1)学習方法と内容,ともに複線化した。学習方法は,教師主導型と子供中心型の2つの展開を用意した。学習内容は,児童生徒の実態や時間数に合わせて選択できるものにした。(2)貸出教材を用いた授業により,教員の博物館に対する興味・関心が向上することを見出した。