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J-GLOBAL ID：201702253239596895   整理番号：17A0500633

形状記憶合金に関する研究および開発の進展

著者 (1件)： 貝沼亮介 (東北大学大学院工学研究科金属フロンティア工学専攻)
資料名： まてりあ  (Materia Japan)
巻： 56  号： 3  ページ： 151-155(J-STAGE)  発行年： 2017年 
JST資料番号： F0163A  ISSN： 1340-2625  CODEN： MTERE2  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： TiNi系形状記憶合金は,金属間化合物としては比較的高い加工性や優れた形状記憶特性から,実用に耐えうる唯一の合金である。しかし近年,医療分野でその存在感を増しているものの,コスト高のため,それ以外の分野では応用展開が十分に進まないのも実情である。本稿では,過去10年間における形状記憶合金に関する研究の進展と展望を簡潔に説明した。まず,高加工性で低廉な合金の開発(高加工性Cu-Al-Mn系合金,鉄系超弾性合金)について述べた。次に,メタ磁性形状記憶合金(磁場誘起形状記憶効果NiCoMnIn合金,大きい磁場ヒステリシスが課題),医療用形状記憶合金(TiNi合金),高温形状記憶合金と極低温でのマルテンサイト変態(100°C以上の高温形状記憶合金,Ni-Mn-Ga合金),更に,低ヒステリシス合金(大きな変態歪を維持しつつヒステリシスを低減,形状記憶合金の永遠の課題)について述べた。最後に,その他の研究として,エネルギー変換材料などを紹介した。

シソーラス用語： *形状記憶合金 ,  加工性 ,  *金属間化合物 ,  チタン合金 ,  ニッケル合金 ,  銅合金 ,  アルミニウム含有合金 ,  マンガン含有合金 ,  メタ磁性 ,  磁場効果 ,  誘導 ,  相変態 ,  コバルト含有合金 ,  インジウム含有合金 ,  ヒステリシス ,  エネルギー変換 ,  応力歪特性 ,  *超弾性 ,  マルテンサイト変態 ,  研究開発
準シソーラス用語： TiNi合金 ,  開発動向 ,  変態歪

著者キーワード (7件)： martensitic transformation ,  shape memory alloy ,  superelastic alloy ,  transformation hysteresis ,  metamagnetic alloy ,  biomaterial ,  magnetocaloric alloy

分類 (1件)： その他の金属組織学  (WB01040Y)

引用文献 (37件)：

• (1) K. Otsuka and C. M. Wayman: Shape Memory Materials, Cambridge University Press, (1998).
• (2) S. Miyazaki and K. Otsuka: ISIJ Int., 29(1989), 353-377.
• (3) Y. Sutou, T. Omori, K. Yamauchi, N. Ono, R. Kainuma and K. Ishida: Acta Mater., 53(2005), 4121-4133.
• (4) Y. Tanaka, Y. Himuro, R. Kainuma, Y. Sutou, T. Omori and K. Ishida: Science, 327(2010), 1488-1490.
• (5) T. Omori, K. Ando, M. Okano, X. Xu, Y. Tanaka, I. Ohnuma, R. Kainuma and K. Ishida: Science, 333(2011), 68-71.

タイトルに関連する用語 (4件)： 形状記憶合金 ,  研究 ,  開発 ,  進展