文献

J-GLOBAL ID：201702253582899427   整理番号：17A1112861

鉄(V)-オキソ錯体による自触媒反応を経る二酸素によるシクロヘキセンの選択的酸素化

Selective Oxygenation of Cyclohexene by Dioxygen via an Iron(V)-Oxo Complex-Autocatalyzed Reaction

著者 (5件)： SANKARALINGAM Muniyandi (Ewha Womans Univ., Seoul, KOR) ,  LEE Yong-Min (Ewha Womans Univ., Seoul, KOR) ,  NAM Wonwoo (Ewha Womans Univ., Seoul, KOR) ,  FUKUZUMI Shunichi (Ewha Womans Univ., Seoul, KOR) ,  FUKUZUMI Shunichi (Meijo Univ., Aichi, JPN)
資料名： Inorganic Chemistry  (Inorganic Chemistry)
巻： 56  号： 9  ページ： 5096-5104  発行年： 2017年05月01日 
JST資料番号： C0566A  ISSN： 0020-1669  CODEN： INOCAJ  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： アメリカ合衆国 (USA)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： 4価のテトラアミド大環状配位子(TAML)と鉄(III)の錯体,[(TAML)Fe^III]^-を合成し,この錯体が酸素(O₂)飽和アセトニトリル中,298Kでシクロヘキセンを酸化し,主生成物としてシクロヘキサ-2-エノン,副生成物としてシクロヘキセンオキシドが生成することを見いだした。この反応の詳細な速度論解析と中間体の検出に基づいて,自触媒作用に基づく反応機構,すなわち,鉄(V)-オキソ錯体,[(TAML)Fe^V(O)]^-を経る機構を提示した。[(TAML)Fe^V(O)]^-はO₂によるシクロヘキセンの選択的酸素化の反応中間体として作用し,シクロヘキサ-2-エノンを優先的に生成することが分かった。

シソーラス用語： *オキソ錯体 ,  *鉄錯体 ,  *自触媒作用 ,  反応中間体 ,  酸素化 ,  *大環状錯体 ,  反応機構 ,  接触酸化 ,  *鉄触媒 ,  シクロアルケン

分類 (3件)： 鉄の錯体  (CE01091H) ,  酸化,還元  (CF02060T) ,  無触媒液相反応  (CB06060J)

物質索引 (4件)： シクロヘキセン ,  シクロヘキセンオキシド ,  シクロヘキセン-3-オン ,  4,4,7,7,10,10-ヘキサメチル-2,5,9,12-テトラアザビシクロ[11.4.0]ヘプタデカン-1(13),14,16-トリエン-3,6,8,11-テトラオン

タイトルに関連する用語 (5件)： 鉄 ,  オキソ錯体 ,  酸素 ,  シクロヘキセン ,  酸素化