抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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日本の気象官署と一部の海外の地点を対象にして,年平均した地上気圧を調和解析し,1日周期成分と地形・地表面状態の関係を調べた。1日周期成分の振幅と位相について,地形特徴や地表面状態に関する10個の説明変数を使って重回帰分析を行った結果,変動の6~7割ほどを説明することが分かった。特に,海陸の比率を表す陸度と地形の起伏度合いを表す地形突起度の説明変数と良い対応をしている。振幅は,陸度が増加する内陸ほど大きくなる。また,地形突起度で分類すると,振幅の大きい順から盆地などの凹地形,平坦地,山頂などの凸地形となった。突起度が-300mから+300mの平坦地では,振幅は陸度と比例関係にある。一方,位相は,凹地形と平坦地では地形突起度依存性はないが,凸地形では突起度の増加と共に位相が遅れ,12時間以上の差に達した。なお,位相には陸度との関係は見られなかった。(著者抄録)