抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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赤絵は上絵の一種であり,ヘマタイト粒子がガラス層中に均一に分散される事で光沢のある赤色を示す。赤絵の技術は現在でも陶磁器への主要な加飾技法として日本のみならず世界中の窯元で用いられているため,優れた着色特性を有する赤絵用ヘマタイトの開発が各地の窯元から望まれている。著者らは,江戸時代から陶工たちに愛用されてきた吹屋ベンガラをモデルとして新規ヘマタイトの開発を行い,水溶液プロセスでAl固溶ヘマタイトを量産化することに成功した。その後,得られた成果を元に,過去に製品化した無鉛フリット(京無鉛台ぐすり)を用いて,伝統色を再現する高彩色赤絵が得られる赤絵具作製技術を開発した。一方,京無鉛台ぐすりは,使い勝手の点から改善の要求がなされているフリットである。そこで,赤絵用に適した新規の無鉛フリットを開発したので,これまでの技術支援の取り組みについて概説すると同時に,開発フリットの特長について述べる。また,今後の技術支援・製品化支援について概説する。(著者抄録)