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J-GLOBAL ID：201702256025134400   整理番号：17A1008099

黒毛和種由来胚盤胞期胚におけるゲノム育種価予測の試み

著者 (10件)： 坪野佳奈子 (全農連 飼料畜産中研) ,  大久保春菜 (全農 ET研) ,  山下司朗 (全農連 飼料畜産中研) ,  千代豊 (全農連 飼料畜産中研) ,  田淵一郎 (鳥取県畜試) ,  北村夕貴 (鳥取県畜試) ,  渡邊敏夫 (畜産技術協会 動物遺伝研) ,  杉本喜憲 (畜産技術協会 動物遺伝研) ,  青柳敬人 (全農 ET研) ,  出田篤司 (全農 ET研)
資料名： 日本胚移植学雑誌  (日本はい移植学雑誌)
巻： 39  号： 2  ページ： 81-89  発行年： 2017年05月30日 
JST資料番号： Y0210B  ISSN： 1341-2965  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 黒毛和種由来の初期胚から採取した少量の細胞のDNAサンプルに対して一塩基多型(SNP)チップを用いたジェノタイピングを実施し,肥育牛を訓練群として当該個体の初期胚段階でのゲノム育種価予測を行った。ウシ体細胞において15細胞相当量のDNAを全ゲノム増幅してSNP解析を行ったところ,コールレートが0.873で十分量のDNAを用いた場合とのジェノタイプの一致率が93.42%であった。全きょうだいの胚盤胞期胚4個から切り取った約15細胞および残りの初期胚約100細胞のDNAをそれぞれ全ゲノム増幅しSNP解析すると,50Kチップで15細胞を解析した場合の平均コールレートが0.949であり,100細胞を解析した場合のジェノタイプとの平均一致率が99.23%であった。15細胞から予測したゲノム育種価と100細胞から予測したゲノム育種価に大きな差は認められなかった。このことから,15細胞を用いても正確なゲノム育種価を予測できるものと考えられた。

シソーラス用語： *黒毛和種 ,  *一塩基多型 ,  遺伝学実験技術 ,  育種価 ,  DNA【核酸】 ,  胚盤胞 ,  家畜育種 ,  体細胞 ,  遺伝子型
準シソーラス用語： SNP解析 ,  ゲノム育種価 ,  ジェノタイピング

分類 (2件)： 飼育動物の育種  (FD01020R) ,  牛  (FD02020Y)

引用文献 (23件)：

• Meuwissen, T.H.E., B.J. Hayes & M.E. Goddard (2001), Genetics, 157: 1819-1829
• Nicolazzi, E.L., M. Picciolini, F. Strozzi, R.D. Schnabel, C. Lawley, A. Pirani, F. Brew & A. Stella (2014) , BMC Genomics, 15: 123
• Hayes, B.J., P.J. Bowman, A.J. Chamberlain & M.E. Goddard (2008), J Dairy Sci., 92: 433-443
• Garcia-Ruiz, A., J.B. Cole, P.M. VanRaden, G.R. Wiggans, F.J. Ruiz-Lopez & C.P. Van Tassell (2016), Proc. Natl. Acad. Sci. USA., 113: E4928-E4928
• Onogi, A., A. Ogino, T. Komatsu, N. Shoji, K. Simizu, K. Kurogi, T. Yasumori, K. Togashi & H. Iwata (2014), J. Anim. Sci., 92: 1931-1938

タイトルに関連する用語 (7件)： 黒毛和種 ,  胚盤胞 ,  胚 ,  ゲノム ,  育種価 ,  予測 ,  試み