抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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大地震発生後,迅速に拠点建物の被害状況を把握するため,地震観測を利用した被災度判定システムの社会的需要が高まっている。本研究では,観測装置導入にかかるイニシャルコストを抑えるため,観測階を厳選しセンサ台数を減らし,解析的に非観測階の地震応答を推定する手法を提案している。前報では,単点参照による多自由度偏分反復法を利用したシステム同定手法について報告したが,同定精度及び収束計算の安定性,同定したパラメータが対象階ごとに出力されるなどの課題があった。そこで本報では,システム同定手法を単点参照から多点参照に拡張することで,対象システムのモーダルパラメータを高次モードまで,高精度かつ安定的に同定することが可能になり,また同定したパラメータも一意に決定されるように改善した。なお前報と同様に,鋼製5層試験体による振動台実験結果を利用して本手法の有効性を確認した。(著者抄録)