抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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横浜国立大学経営学部ではビジネスゲームの開発と運用を支援するプラットフォームとしてYBGを構築した。本稿では,YBGにおけるゲーム開発(プレーヤが水産業者となってハタハタという魚を市場で販売するゲーム)とその教育効果について述べた。ゲームでは毎月の漁獲量を入力する。漁獲資源は採られると減少するが,徐々に回復するという設定になっている。漁獲資源が枯渇すると事業の存続は不能となる。ゲームでは漁獲量に応じての売上高,利益,および固定費などを扱う。大学院生を対象とした実証実験では,1回目のプレイでは競争による乱獲状態であったのが,2回目では資源管理を重視する「協調」へと変化の様子が見られた。また,業界全体での各期の合計利益も資源の回復率の推定などにより,2回目のゲームでは1回目より増大が図れた。意図したとおり,「持続可能な社会」「社会的責任」を体験するのに適切なゲームに仕上がったとした。