抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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21世紀に入ってから,2つの海洋LIPs(オントンジャワとシャツキー海台)で基盤溶岩を採取する掘削が行われた。基盤溶岩は大陸洪水玄武岩の塊状層状溶岩流と類似していた。元来,両LIPsはプルーム頭部がプレート境界に衝突して生産されたと考えていたが,
40Ar-
39Ar年代は熱プルームモデルから想定されるよりも長期間の活動を示した。岩石学的に見積もられたマントルの温度(ポテンシャル温度)も熱プルームモデルから期待される温度(>400°C)よりは低温であった。両LIPs溶岩には様々に肥沃化した微量元素および同位体組成が認められ,これはプルームに起源を持つことを示していが,明瞭な下部マントルの特徴(例えば,高
3He/
4He比)は確認できなかった。また両LIPsの形成後の沈降量は熱プルームモデルから推定される値に比べると少ないことが分かった。単純な熱プルームモデルでは,両LIPsのマグマ成因を説明できなく,まだ沢山の課題が残っていることが分かった。(著者抄録)