抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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International Conference for High Performance Computing,Networking,Storage and Analysisにおいて傑出したHPC(High Performance Computing)の業績を表彰するゴードン・ベル賞ではシステム性能に加え,計算手法やチューニング技術が総合的に評価される。本論文では,大規模シミュレーションの進展が見られるPeak Performance部門の2002年以降の受賞課題と,使用した最大コア数を分析した。概ね一定のトレンドでコア数は増加しているが,2005~2007年は省電力型のCPUを6万個以上接続する超並列型アーキテクチャのBlueGene/Lが受賞した。また,2016年にはコア数が突出して多い上にメモリ周りの制御も特殊なSunway TaihuLightが極めて高い実効性能を達成し,システム開発におけるコデザインの重要性が示唆された。一方,京による成果は2011年と2012年に受賞して以降,エントリ自体が少なく,取組みを強化すべきことを論じた。ハードウェアの並列度が拡大する中で計算する系の拡大に見合った性能向上が得られるかは自明ではなく,アンサンブル型シミュレーションはシステム全体の利用効率向上が期待できることを示した。