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J-GLOBAL ID:201702259702451372   整理番号:17A0287821

汎BCL-2阻害剤オバトクラックスは,サイクリンD1を分解に向かわせ,ヒト大腸癌細胞の増殖阻害を誘導する

Obatoclax, a Pan-BCL-2 Inhibitor, Targets Cyclin D1 for Degradation to Induce Antiproliferation in Human Colorectal Carcinoma Cells
著者 (12件):
資料名:
巻: 18  号:ページ: WEB ONLY  発行年: 2017年01月 
JST資料番号: U7038A  ISSN: 1422-0067  CODEN: IJMCFK  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: スイス (CHE)  言語: 英語 (EN)
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大腸癌は世界的に3番目に多い癌である。抗アポトーシス性のBCL-2(B細胞リンパ腫2)ファミリー蛋白質の異常発現が発癌と悪い予後に密接に関連している。オバトクラックスはすべての抗アポトーシス蛋白質BCL-2を標的とする阻害剤である。以前の研究で,あるヒトの大腸癌細胞株のにおけるオバトクラックスの増殖阻害効果が作用機構の解明なしで報告された。我々はここで,一連のヒト大腸癌細胞株において,オバトクラックスが細胞増殖を阻害し,クローン形成を抑制し,サイクリンD1の分解を伴うG1期での細胞周期停止を誘導することを報告する。注目すべきことに,サイクリンD1の異所性過剰発現は,クローン形成抑制とオバトクラックスによるG1期停止を解除した。機構的には,プロテアソーム阻害剤MG-132で前処理するとサイクリンD1レベルが,すべてのオバトクラックス処理細胞で回復した。シクロヘキシミド追跡解析ではさらに,オバトクラックスによりサイクリンD1の半減期が明らかに減少することが分かった。このことは,オバトクラックスがサイクリンD1のプロテアソーム分解を誘導することにより,そのレベルを下方調節することを示している。最後に,サイクリンD1のスレオニン286のリン酸化(これはサイクリンD1のプロテアソーム分解の開始に必要)が,オバトクラックスにより,ある一つの細胞株で誘導されたが,他の細胞株では誘導されなかった。まとめると,我々はオバトクラックスの新規な抗腫瘍メカニズムを明らかにした。それは,オバトクラックスがサイクリンD1のプロテアソームによる分解を促進し,サイクリンD1を下方調節して細胞増殖抑制を誘導するというものである。(翻訳著者抄録)
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分類 (3件):
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腫ようの薬物療法  ,  細胞生理一般  ,  細胞分裂・増殖 
物質索引 (1件):
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