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J-GLOBAL ID：201702260195823054   整理番号：17A0217314

伏流式人工湿地ろ過システムは畜産排水を冬期も含め長期間安定して浄化できる

著者 (4件)： 加藤邦彦 (農研機構 東北農業研究セ) ,  井上京 (北大 大学院農学研究院) ,  家次秀浩 (たすく) ,  辻盛生 (岩手県大 総合政策)
資料名： 畜産技術  (Livestock Technology)
号： 741  ページ： 22-27  発行年： 2017年02月01日 
JST資料番号： Y0328A  ISSN： 0389-1348  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 海外で普及している伏流式人工湿地による排水処理を寒冷地で高濃度の有機性汚水が発生する畜産排水処理に凍結や目詰まりなく応用できることを検証した。そのために安全バイパス,人工軽石表面敷設,好気・嫌気多段階ろ床のハイブリッド構造で解決するシステムを開発し,冬期を含めた5~10年の浄化性能を調査した。その結果,有機物,全窒素,全リンの浄化率は経年的に安定しており,BOD,懸濁物質,全窒素,全リン,大腸菌の浄化率に夏期と冬期で大きな差は無かった。また一般的な機械的汚水処理法と比べ,導入コストは約3/4,運転コストは約1/20であった。導入実績・保守管理の頻度についても記述した。

シソーラス用語： *濾過 ,  *システム ,  *産業廃水 ,  *廃水処理 ,  安定性 ,  比率 ,  比較 ,  原水 ,  廃水処理水 ,  BOD【水質】 ,  保守管理 ,  夏 ,  冬
準シソーラス用語： *伏流式人工湿地ろ過システム ,  *畜産廃水 ,  季節安定性 ,  経年安定性 ,  浄化率 ,  コスト比較

分類 (2件)： 家畜の飼養一般  (FD02010N) ,  農業廃棄物の廃水処理  (FB07020B)

引用文献 (6件)：

• 加藤邦彦・家次秀浩・木場稔信(2006):伏流式人工湿地システム、特許第4877546号、特願2006-249667
• Kato, K., Inoue, T., Ietsugu, H., Sasaki, H., Harada, J., Kitagawa, K. and Sharma, P.K. (2013) Design and performance of hybrid constructed wetland systems for high-content wastewater treatment in the cold climate of Hokkaido, northern Japan. Water Science and Technology, 68(7), 1468-1476.
• Harada, J., Inoue T., Kato K., Uraie N. and Sakuragi H. (2015) Performance evaluation of hybrid treatment wetland for six years of operation in cold climate. Environmental Science and Pollution Research, 22(17), 12861-12869.
• 辻 盛生・加藤邦彦・菊池福道・佐々木理史(2015)鶏舎洗卵所排水に適用した間欠鉛直流式人工湿地の開始3年間の浄化効果.水環境学会誌,38(5),149-157.
• Zhang X., Inoue T., Kato K., Harada J., Izumoto H., Wu D., Sakuragi H., Ietsugu H. and Sugawara Y. (2016) Performance of hybrid subsurface constructed wetland system for piggery wastewater treatment. Water Science and Technology, 73(1), 13-20.

タイトルに関連する用語 (6件)： 伏流 ,  人工湿地 ,  ろ過システム ,  畜産排水 ,  長期間安定 ,  浄化