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J-GLOBAL ID：201702260437649669   整理番号：17A0565651

大気中電子放出素子による新規帯電システム

著者 (3件)： 岩松正 (シャープ株式会社 ビジネスソリューション事業本部 次世代技術開発センター) ,  平川弘幸 (シャープ株式会社 ビジネスソリューション事業本部 次世代技術開発センター) ,  山本治男 (シャープ株式会社 ビジネスソリューション事業本部 次世代技術開発センター)
資料名： 日本画像学会誌  (Journal of Imaging Society of Japan)
巻： 56  号： 1  ページ： 16-23(J-STAGE)  発行年： 2017年 
JST資料番号： G0323A  ISSN： 1344-4425  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 大気中で安定動作可能な新規構造の電子放出素子を開発した.この素子は,絶縁性材料に導電性ナノ粒子を分散した不均質な半導電層を特長とする.従来の放電を原理とするスコロトロンやローラ帯電では,オゾン発生と感光体膜削れの2つの課題の両立が困難であったが,電界電子放出素子はこれらを原理的に解決でき,複合機の帯電器として応用可能となる.大気中での電子放出特性として,電子放出素子の駆動電圧は20V程度,電子放出電流密度は数十μA/cm²まで可能である.素子寿命は,A4サイズの素子で4.8μA/cm²の電流密度で300時間以上の動作を確認できた.本稿では,このような電子放出素子の真空中や大気中での基本特性,電子の挙動などについて詳細に評価 分析した結果について論じるとともに,帯電器として応用した場合の素子特性,オゾンや感光体膜削れの特性についても報告する.(著者抄録)

シソーラス用語： 電子放出 ,  大気中 ,  *電極 ,  帯電 ,  電圧 ,  電流密度 ,  *電界放出 ,  大気オゾン
準シソーラス用語： *電子放出素子 ,  オゾン生成

著者キーワード (10件)： 電界電子放出 ,  帯電システム ,  空間電荷制限電流 ,  オゾン ,  感光体膜削れ ,  Field electron emission ,  Charging system ,  Space charge limit current ,  Ozone ,  OPC abrasion

分類 (2件)： その他の固体デバイス  (NC03150A) ,  熱電子放出,電界放出  (BM09020S)

引用文献 (13件)：

• 1) M. Yanagisawa, “Trends in the Regulation of Chemical Substances,” Journal of the Imaging Society of Japan, 52, pp. 308-312 (2013) [in Japanese].
• 2) K. Okuda and T. Takeuchi, “EP Imaging Process Technologies that Considered the Ecology,” Journal of the Imaging Society of Japan, 44, pp. 242-249 (2005) [in Japanese].
• 3) T. Ohta, A, Kojima, H. Hirakawa, T. Iwamatsu, and N. Koshida, “Operation of nanocrystalline silicon ballistic emitter in low vacuum and atmospheric pressures,” Journal of Vacuum Science & Technology B, <b>23</b>, pp. 2336-2339 (2005).
• 4) K. Yokoo, S. Sato, G. Koshita, I. Amano, J. Murota and S. Ono, “Energy distribution of tunneling emission from Si-gate metal-oxide-semiconductor cathode,” Journal of Vacuum Science & Technology B, <b>12</b>, pp. 801-805 (1994).
• 5) H. Hirakawa, T. Iwamatsu and N. Koshida, “A stabilization of emission current from porous polycrystalline silicon in air,” The 51th Spring Meeting, 2004, the Japan Society of Applied Physics and Related Societies [in Japanese].

タイトルに関連する用語 (3件)： 大気中 ,  電子放出素子 ,  帯電システム