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J-GLOBAL ID：201702260488079000   整理番号：17A0867133

陸産貝類の空殻に営巣するアリ類の日本列島における分布記録

Distribution records of ant species nesting in empty land snail shells in Japan

著者 (2件)： 森井悠太 (北大 大学院農学研究院) ,  小松貴 (科学博物館)
資料名： 昆虫  (昆虫ニューシリーズ)
巻： 20  号： 3  ページ： 124-128  発行年： 2017年07月05日 
JST資料番号： L3480A  ISSN： 1343-8794  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 短報  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 陸産貝類の殻は,死後もしばらく環境中に残るため,貴重な資源として他の生物に利用される。日本における,陸産貝類の空殻に営巣するアリ類の種と分布,および利用する陸産貝類の種との対応関係を調査した。陸産貝類の空殻利用種として3亜科6種のアリ類が採集された。アメイロアリ(Nylanderia flavipes;ヤマアリ亜科)が最も多く,次いでウロコアリ(Strumigenys lewisi;フタフシアリ亜科であった。アリ類が営巣していた空殻は,概ねナンバンマイマイ科Camaenidaeおよびヤマタニシ科Cyclophoridaeであったが,陸産貝類の種に対する選好性はないと考えられた。今回の調査では,陸産貝類の空殻のみに営巣する種は見られなかった。

シソーラス用語： *有肺類 ,  *腹足類 ,  貝殻 ,  *アリ ,  営巣 ,  生息分布 ,  生物分類 ,  嗜好性 ,  日本
準シソーラス用語： *陸生巻貝

分類 (2件)： 異種生物間相互作用  (EE01050A) ,  個体群生態学  (EE03030S)

引用文献 (18件)：

• アリ類データベース作成グループ(2007)日本産アリ類画像データベース.http://ant.edb.miyakyo-u.ac.jp/J/index.html(アクセス,2017年2月7日).
• 東 正雄(1995)原色日本陸産貝類図鑑,増補改訂版.保育社,大阪.
• Bosch J, Maeta Y, Rust R (2001) A phylogenetic analysis of nesting behavior in the genus Osmia (Hymenoptera: Megachilidae). Annals of the Entomological Society of America, 94: 617-627.
• Cane JH, Griswold T, Parker FD (2007) Substrates and materials used for nesting by North American Osmia bees (Hymenoptera: Apiformes: Megachilidae). Annals of the Entomological Society of America, 100: 350-358.
• Diamond J (1986) Biology of birds of paradise and bowerbirds. Annual Review of Ecology, Evolution, and Systematics, 17: 17-37.

タイトルに関連する用語 (5件)： 貝類 ,  営巣 ,  アリ類 ,  日本列島 ,  分布