抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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岩石内の開口したき裂や修復されたき裂が透水性に及ぼす影響を調べることは,放射性廃棄物の地層処分を考える上で重要である。そこで本研究では,土岐花崗岩に関して,インタクトな岩石,巨視き裂を含む岩石,修復されたき裂(鉱物脈)を含む岩石を用意し,室内透水試験によりその透水係数を測定した。その結果,インタクトな岩石の透水係数に対して,巨視き裂を含む岩石の透水係数は3オーダー以上高い値を,炭酸塩鉱物や雲母粘土鉱物で充填されたき裂を含む岩石の透水係数は1オーダー程度高い値を,き裂が斜長石と黒雲母により充填され緻密な鉱物脈を形成している岩石の透水係数は同じオーダーの値をそれぞれ示した。すなわち,修復されたき裂を含む花崗岩は,開口したままのき裂を含む花崗岩よりも透水性が数オーダー低下していることがわかった。したがって,き裂の有無とその修復の程度が岩石の透水性に影響を与えていることが示された。(著者抄録)